明暗を分けたメルセデスAMGとフェラーリの攻防
フェラーリ移籍2戦目にして初のポールポジションを獲得したシャルル・ルクレールは、決勝レースでもスタート直後こそ3番手に順位を落としたものの、すぐに首位に立ち、後続を寄せ付けない快速を披露してレースを支配していた。
そんなルクレールを悲劇が襲ったのは残り11周の時だった。V6エンジンのうち1気筒がミスファイアするトラブルが発生。大きくパワーダウンしたフェラーリは、メルセデスAMGの2台に為す術もなくかわされ、3番手に後退。終盤のセーフティカー出動でフェルスタッペンに抜かれることはなかったが、ほぼ優勝を確実にしていたルクレールにとっては“失意の初表彰台”となった。
フェラーリは予選2位だったセバスチャン・ヴェッテルもスピンやノーズ脱落など混乱のレースで5位に低迷。せっかくのフロントロウ独占を活かせなかった。
一方、メルセデスAMGはバルテリ・ボッタスが2位となり連続1-2フィニッシュを達成。チャンピオン争いを展開するメルセデスAMGとフェラーリは明暗を分ける形となった。
ホンダ勢はレッドブルのマックス・フェルスタッペンが4位、チームメイトのピエール・ガスリーが8位。トロロッソではアレクサンダー・アルボンが9位に入ってF1初入賞を果たしたが、ダニール・クビアトは12位に終わった。開幕戦で「復帰後初表彰台」を記録したホンダだが、バーレーンでは先行するフェラーリ、メルセデスAMGについていけなかった。
次戦第3戦中国GPは4月12日に上海で開幕。決勝は4月14日に行われる。このグランプリは記念すべき「F1GP 1000レース目」となる、
F1第2戦バーレーンGP 決勝結果
1位 ルイス・ハミルトン メルセデスAMG 57周
2位 バルテリ・ボッタス メルセデスAMG +2.980s
3位 シャルル・ルクレール フェラーリ +6.131s
4位 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ +6.408s
5位 セバスチャン・ベッテル フェラーリ +36.068s
6位 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー +45.754s
7位 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ +47.470s
8位 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ +58.094s
9位 アレクサンダー・アルボン トロロッソ・ホンダ +1m02.694s
10位 セルジオ・ペレス レーシングポイント・メルセデス +1m03.696s