予選で速さを見せつけたニッサンGT-R、雨の決勝ではホンダNSXが躍動
GT500クラスの予選でまず好タイムを叩き出したのが、MOTUL AUTECH GT-R とカルソニック IMPUL GT-R。ニッサンGT-Rがフロントロウを独占し、3-4-5番手でホンダNSXが続く形となった。
予選が行われた13日土曜日は絶好のコンディションで、参加15台中11台がレコードタイムをマークする大激戦。この結果が、重量ハンデのない、現在の力関係と見ていいだろう。予選上位は次の10台だった。
スーパーGT 2019シリーズ GT500クラス 第1戦 予選
1位 23 MOTUL AUTECH GT-R (ニッサン) [ミシュラン] 1'16.602
2位 12 カルソニック IMPUL GT-R(ニッサン) [ブリヂストン] 1'16.876
3位 1 RAYBRIG NSX-GT(ホンダ) [ブリヂストン] 1'16.950
4位 17 KEIHIN NSX-GT(ホンダ) [ブリヂストン] 1'17.088
5位 8 ARTA NSX-GT(ホンダ) [ブリヂストン] 1'17.223
6位 24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(ニッサン) [ヨコハマ] 1'17.333
7位 37 KeePer TOM'S LC500(レクサス) [ブリヂストン] 1'17.693
8位 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(ニッサン) [ミシュラン] 1'17.874
9位 6 WAKO'S 4CR LC500(レクサス) [ブリヂストン] 1'17.992
10位 19WedsSport ADVAN LC500(レクサス) [ヨコハマ] 1'18.007
ところが決勝レースが行われた14日日曜日の天候は雨。滑りやすく、しかも気温が上がらずタイヤが温まりにくい状況となる。ここで速かったのがホンダNSX勢、中でもブリヂストンタイヤを装着した車両の走りが際立った。ミッドシップであるホンダNSXのリアタイヤが温まりやすい特性が指摘されているが、ブリヂストンタイヤのレインタイヤがこの日の雨量の状況に適していたことも要因だったようだ。
ただ、ホンダ勢としてはRAYBRIG NSX-GT→ KEIHIN NSX-GT→ ARTA NSX-GTが上位を独占しながら、24周目にあろうことかNSX-GT同士が接触。RAYBRIG NSX-GTと KEIHIN NSX-GTが脱落してしまったのは痛かった。結局、ARTA NSX-GTが31周で打ち切りとなる波乱のレースを制したが、みすみす表彰台独占を逃してしまった。
2位、3位を獲得したニッサンGT-R勢としても、予選では圧倒したもののウエットではホンダNSXに敵わなかった。速さはあるだけに今後が楽しみだが、ウエットレースへの対応を迫られることになった。
また、レクサスLC勢にとっては、最上位がWedsSport ADVAN LC500の6位と苦しいシーズンの幕開けとなった。
次戦第2戦は、5月3日-4日、富士スピードウェイで行われる。岡山での予選結果からニッサンGT-R勢に注目が集まるが、果たしてどんな展開となるだろうか。
スーパーGT 2019シリーズ GT500クラス 第1戦 決勝
1位 8 ARTA NSX-GT(ホンダ) [ブリヂストン]
2位 23 MOTUL AUTECH GT-R(ニッサン) [ミシュラン]
3位 12 カルソニック IMPUL GT-R(ニッサン) [ブリヂストン]
4位 3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(ニッサン) [ミシュラン]
5位 24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(ニッサン) [ヨコハマ]
6位 19 WedsSport ADVAN LC500(レクサス) [ヨコハマ]
7位 16 MOTUL MUGEN NSX-GT(ホンダ) [ヨコハマ]
8位 38 ZENT CERUMO LC500(レクサス) [ブリヂストン]
9位 36 au TOM'S LC500(レクサス) [ブリヂストン]
10位 64 Modulo Epson NSX-GT(ホンダ) [ダンロップ]