今シーズン、フォーミュラEに参戦する11チームのうち2チームがパワートレーンの独自開発を行っていないが、そのひとつがエンヴィジョン ヴァージンとなる。それでもワークスチームを上回る成績をあげているのが興味深い。
アウディのパワーユニットを使うカスタマーチーム
2010年から2011年にかけてF1に参戦したヴァージンレーシングがチームの母体。2014年に誕生したフォーミュラEに転身、シーズン2:2015-2016よりDSオートモビルズの支援を受けてDSヴァージン レーシングとして活躍した。今季のシーズン5:2018-2019からパワーユニットをアウディ製にスイッチ。また中国のデジタルエネルギーのグローバル企業「エンヴィジョン」と提携し、リチウムイオンバッテリーなどの技術協力を受けている。第7戦終了時点でチームランキング2位。
Envision Virgin Racing
優勝8回/表彰台23回
パワーユニット:アウディ
本拠地: イギリス
エンヴィジョン ヴァージン レーシング ドライバーラインナップ
サム バード
フォーミュラBMW、イギリスF3、ユーロF3、GP2を経て、フォーミュラE シーズン1:2014-2015にヴァージンレーシングから参戦。初年度から優勝を遂げるなど活躍しシリーズ5位に入った。その後も存在感のある走りで、シーズン2シリーズ4位、シーズン3シリーズ4位、シーズン4シリーズ3位と着実な成績をあげている。今シーズンは第3戦で勝利をあげて現在ドライバーランキング8位。
ロビン フラインス
GP2での活躍が認められ、ザウバー、ケータハムのF1テストドライバーなったが、持ち込み資金不足からF1のシートを得ることはできず、シーズン4:2016-2017からフォーミュラEに参戦を開始。今シーズンは第7戦終了時で6位と好位置につけている。ブランパンGTシリーズでも活躍中。
(データは2018-2019シーズン第7戦ローマE-Prix終了時点)