予選3番手のフラインスが雨で波乱となったレースを制す
予選でトップタイムをマークしたのはパスカル・ウェーレイン(マヒンドラ)だったが、車検で車両規則違反が見つかり、予選2番手のオリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)のポールポジションが確定、フロントロウの隣にはチームメイトのセバスチャン・ブエミが並びニッサン・e.ダムスの初優勝への期待が高まった。
決勝前に降り出した雨のため、レースはセーフティカー先導でスタート。ポールシッターのローランドはレース開始と同時にギャップを広げにかかるが、ブレーキングで止まりきれずに壁にヒット、最後尾までポジションを落としてしまう。
かわってトップは立ったブエミを追って、2番手にロビン・フラインス(エンビジョン・ヴァージン)、3番手にフェリペ・マッサ(ヴェンチュリ)が続く。後方ではアンドレ・ロッテラー(DSテチーター)が4番手に浮上、さらにマッサを交わし3番手へとポジションをアップする。
トップのブエミはフラインスと軽く接触。この影響なのか、ブエミは思うようにペースを上げられず、2番手にドロップ。さらにロッテラーにも交わされ緊急ピットイン。優勝争いから脱落してしまった。
レースは中盤から荒れ模様になっていく。突然の雨によるフルコースイエローの後、すぐに複数のマシンが絡むクラッシュがあり、再びフルコースイエローになってしまう。残り15分で再開するもまたもやアレックス・リンス(パナソニック・ジャガー)とエドアルド・モルタラ(ベンチュリ)がクラッシュ、さらにジェローム・ダンブロジオ(マヒンドラ)がコース上で止まってしまい4度目のフルコースイエローが導入され、レースはそのまま終了となった。
突然の雨によるフルコースイエロー以降は上位陣に変動はなく、フラインスがそのままトップでゴール。2018/2019フォーミュラE選手権は第8戦にしてシーズン8人目のウイナーを記録することになった。
残りは5戦となった2018/2019シーズンのフォーミュラEのチャンピオン争いは大激戦。今回優勝したロビン・フラインスがランキングトップに急浮上した。次戦は、5月11日にモナコで開催される。
フォーミュラE 第8戦パリE-Prix 結果
優勝 4 R.フラインス (エンビジョン・ヴァージン) 47.50.510
2位 36 A.ロッテラー(DSテチーター) +1.373
3位 66 D.アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー) +3.175
4位 11 L.ディ・グラッシ (アウディスポーツ・アプト・シェフラー) +3.666
5位 6 M.ギュンター(ジェオックス・ドラゴン) +5.456
6位 25 J-E.ベルニュ(DSテチーター) +6.694
7位 28 A.F.ダ・コスタ(BMW i アンドレッティ) +7.238
8位 17 G.パフェット(HWAレースラボ) +7.901
9位 19 F.マッサ (べンチュリ) +10.522
10位 94 P.ウェーレイン(マヒンドラ) +10.998
2018-2019 フォーミュラE選手権ドライバーランキング
1位 R.フラインス (エンビジョン・ヴァージン) 81
2位 A.ロッテラー(DSテチーター)80
3位 A.ダ・コスタ(BMW i アンドレッティ)70
4位 L.ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト)70
5位 J.ダンブロシオ(マヒンドラ) 65
2018-2019フォーミュラE選手権 チームランキング
1位 DSテチーター 142
2位 エンヴィジョン・ヴァージン 135
3位 アウディ・スポーツ・アプト 129
4位 マヒンドラ 103
5位 BMW i・アンドレッティ 88