スーパーGT選手権GT300クラスは予選2番手からスタートしたK-tunes RC F GT3が、ポールスタートのHOPPY 86 MCを交わし逆転勝利。昨年度からの鈴鹿2連勝、そして早くも今シーズン2勝目を挙げた。

背水の陣、HOPPY 86 MCが執念のポール

画像1: 背水の陣、HOPPY 86 MCが執念のポール

開幕戦岡山の大クラッシュから何とか第2戦富士には修復なった25号車HOPPY 86 MCだが、フル参戦するに苦しい状態であることには変わりはない。そんな「町工場」チームの申し子、松井孝允が予選Q2で渾身のアタックを決めポールポジションを獲得した。

画像2: 背水の陣、HOPPY 86 MCが執念のポール

2番手から昨年鈴鹿の覇者96号車K-tune RC F GT3がチャンスをうかがうが、25号車86が危なげないスタートを切りトップをキープする。一方、3番手スタートの5号車ADVIVS マッハ車検 MC86はオープニングラップで順位を落とし6番手へ後退。

画像3: 背水の陣、HOPPY 86 MCが執念のポール

25号車のスタートドライバー佐藤公哉は2位以下を引き離しにかかるべくその差を広げ始めるが、無情にも15周目、GT500マシンのクラッシュによりSC導入となってしまう。

画像4: 背水の陣、HOPPY 86 MCが執念のポール

混戦状態の4位争いはGT-R2台と86の三つ巴。SCランの直前、ペースの戻った5号車ADVICS マッハ車検 MC86が360号車RUNUP RIVAUX GT-Rを交わし5番手へ。さらに4位の10号車GAINER TANAX triple a GT-Rを追いかける。

勝敗を握ったピット戦略

画像1: 勝敗を握ったピット戦略

21周目のSC解除と同時にピットインしたトップの25号車と5号車の2台のマザーシャシー86勢は、タイヤ無交換でピットアウト。その2周後にピットへ向かった96号車RC Fは4本交換のため、コースへ復帰した際には25号車86に大きく先行されるだけでなく、5号車86にも交わされ実質3番手ポジションへ。

画像2: 勝敗を握ったピット戦略

しかしフレッシュタイヤでペースを上げる96号車K-tunes RC F GT3は、5号車ADVICS マッハ車検 MC86に瞬く間に追いつき追い越すと、その後も25号車HOPPY 86 MCより2秒速いペースで周回。そしてついに41周目、25号車を抜き去りトップに踊り出るとそのままチェッカーまで独走状態に。

画像3: 勝敗を握ったピット戦略

レース終盤の2番手争いは、25号車86、5号車86、そして61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの順で激しく競り合う。そして迎えたファイナルラップのシケイン、25号車がオーバーランし5号車が2位、61号車が3位のポジションへ繰り上がりゴール。

画像4: 勝敗を握ったピット戦略

優勝した96号車K-tunes RC F GT3の新田守男と阪口晴南は今シーズン3戦2勝とランキングもトップに。2位の2人は嬉しい初表彰台、3位には61号車SUBARU BRZが昨年に引き続いての表彰台となった。(PHOTO:井上雅行)

スーパーGT選手権第3戦 GT300クラス結果(ポイント獲得者)

1位 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)
2位  5 ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)
3位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
4位  4 グッドスマイル初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
5位 25 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)
6位 55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)
7位 34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)
8位 21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎)
9位 11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
10位 60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/宮田莉朋)

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