2019年5月26日に行われたF1第6戦モナコGPで、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが素晴らしい走りを見せた。予選では5番手タイムをマークしながら走行妨害のため3グリッド降格となるなど、レースぶりにはまだ不安要素はあるが、その速さはトップグループに近づいてきた。

1分14秒279でファステストラップポイントも獲得

予選Q3では1分11秒041とトップグループと遜色のない5番手タイムをマークしたピエール・ガスリーだが、予選Q2での走行妨害のためグリッド降格となり、8番グリッドからの決勝スタートとなったのが痛かった。

そのため上位とは違う戦略をとることになり、11周目のセーフティカー導入時にあえてピットインせず、27周目に新品のミディアムタイヤに変更、力強い走りを見せてポジションを5番手に上げて後続を引き離し、トップグループに迫っていった。

レース終盤には、後続と大きなギャップがあったことから、ユーズドのソフトタイヤに再度交換。5番手のポジションのまま復帰すると、そこからファステストラップを記録してフィニッシュした。

ピエール・ガスリーはレース後、「ポジションを上げるのが難しいモナコで8番手スタートから5位でフィニッシュできたことに満足しています。僕らには優れた戦略と素晴らしいマシンがありました。終盤でもハードにプッシュできて、速いタイムをマークしたことで、8番グリッドからでもトップと10秒以内の差でフィニッシュすることができました」と語っているが、5番グリッドからスタートしていれば、メルセデス、フェラーリにとってさらに大きな脅威になっていたはずだ。レッドブル・ホンダはフェルスタッペンだけではない、これからはガスリーにも大いに注目だ。

画像: 雨が降る予報もあり、緊張感が漂っていたモナコGP。そのタイミングや雨の量によっては、ガスリーが上位に進出する可能性もあった。

雨が降る予報もあり、緊張感が漂っていたモナコGP。そのタイミングや雨の量によっては、ガスリーが上位に進出する可能性もあった。

F1第6戦モナコGP決勝

優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 78周
2位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)+2.602s
3位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+3.162s
4位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+5.537s
5位 10 P.ガスリー(レッドブル・ホンダ)+9.946s
6位 55 C.サインツJr. (マクラーレン・ルノー)+53.454s
7位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)+54.574s
8位 23 A.アルボン(トロロッソ・ホンダ)+55.200s
9位 3 D.リカルド(ルノー)+60.894s
10位 8 R.グロージャン(ハース・フェラーリ)+61.034s

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