6月30日にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行なわれたスーパーGT選手権第4戦決勝は、WAKO'S 4CR LC500がポール・トゥ・ウィンを達成。チーム ルマンにとっては2013年最終戦以来の勝利となった。

逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

画像1: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

現地時間の午後3時に66周の決勝レースがスタート。気温33度、路面温度は48度にも達する過酷な条件下でのサバイバルレース、まずは大きな混乱も無く6号車WAKO'S 4CR LC500の大嶋和也がホールショットを決める。

画像2: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

トップの6号車LC500が順調にラップを刻むその後方には、予選4番手からスタートした36号車au TOM'S LC500の中嶋一貴が2台を抜き2番手に浮上する。

画像3: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

さらにその後方、3位集団を形成するのは19号車WedSport ADVAN LC500、24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-R、37号車KeePer TOM'S LC500、3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rの4台。そしてレース中盤を向え、各車ピットインしドライバー、タイヤ交換へ。

画像4: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

38周目に3台のNSX-GTが絡む多重クラッシュが発生、セーフティーカー導入となる。この時点での順位は6号車LC500、36号車LC500、37号車LC500とチーム ルマンとチームTOM'Sのレクサス対決。19号車LC500は6番手とポジションダウン。

画像5: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

43周目にSC解除、レースが再開されると37号車LC500のニック・キャシディが6号車LC500の山下健太に並びかけそのまま並んでコーナーへと。レクサス同士の火花が散らされる。

画像6: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

激しく37号車に迫られた6号車WAKO'S 4CR LC500だが、落ち着いてブロックラインを取り何とか防御。そしてトップの座を明け渡すことなく66周を走りきった。

画像7: 逃げるチーム ルマン、追うチームTOM'S(GT500クラス)

2位には37号車KeePer TOM7S LC500、3位は19号車WedsSport ADVAN LC500と、レクサス勢が表彰台を独占することに。GT-R最上位は4位の24号車、NSX勢に至っては中盤のアクシデントが響きModulo Epson NSX-GTの10位が最高位。ポイントランキングでもレクサス勢が有利なポジション。

オープニングラップとファイナルラップのドラマ(GT300クラス)

画像1: オープニングラップとファイナルラップのドラマ(GT300クラス)

GT300クラス、ポールポジションの25号車HOPPY 86 MCを1周目で抜き去ったのは2番手スタートの56号車リアライズ 日産自動車大学校GT-R。その差を見る見るうちに広げ、序盤から独走態勢に。

画像2: オープニングラップとファイナルラップのドラマ(GT300クラス)

しかしSC導入により2番手10号車GAINER TANAX triple a GT-Rとの差が詰まり、GT-R同士のドッグファイトに。そして迎えたファイナルラップ、GT500クラスのマシンを行かせるためレコードラインを外した56号車GT-Rを10号車GT-Rがパス。そのままトップチェッカーとなった。

画像3: オープニングラップとファイナルラップのドラマ(GT300クラス)

最後のオーバーテイクを決めた石川京侍(左)と勝利を喜ぶ星野一樹(右)。星野にとってはブリーラムでのGT300クラス3勝目、ここまで全てGT-Rとヨコハマタイヤの組み合わせによるものだ。(PHOTO:井上雅行)

スーパーGT選手権 第4戦 決勝結果

GT500クラス(ポイント獲得者)
1位 6号車 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)
2位 37号車 KeePer TOM'S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)
3位 19号車 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資/坪井翔)
4位 24号車 リアライズコーポレーションADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)
5位 39号車 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
6位 3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)
7位 38号車 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明)
8位 12号車 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ジェームス・ロシター)
9位 36号車 au TOM'S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)
10位 64号車 Modulo Epson NSX-GT(ナレイン・カーティケヤン/牧野任祐)

GT300クラス(ポイント獲得者)
1位 10号車 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/石川京侍)
2位 56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)
3位 65号車 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)
4位 25号車 HOPPY 86 MC(松井孝允/佐藤公哉)
5位 88号車 マネパランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
6位 33号車 エヴァRT初号機 X Works GT-R(ショウン・トン/マーチン・リー)
7位 87号車 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/アンドレ・クート)
8位 11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
9位 55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)
10位 34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/大津弘樹)

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