日本のスーパーカーブームの一角を担った「デ・トマソ」。現在は香港企業「ITV」の傘下となっているが、ブランド誕生から60年周年となる今年、グッドウッドフェスティバルで新型車「P72」をお披露目した。

タイトル写真:P72は、アレハンドロ・デ・トマソが、同車創立初期に手がけたレーシングプロトP70をオマージュしている。(Photos by G.F. Williams)

デ・トマソが60周年を迎えるにあたり、新型車P72を発表

デ・トマソ・アウトモビリは、現在英国で開催中の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で新型車「デ・トマソP72」を披露した。今年はデ・トマソの創立60周年記念でもあり、1960年代に登場したレーシングプロトタイプ「P70」のオマージュとしてクラシックなレーシングカーを彷彿とさせるボディスタイリングとする一方、パフォーマンスは空力を含め現代的に最適化したものとなっているという。

画像: リアビューはフロントに比べると現代的。エンジンは現段階では公表されていないが、グッドウッドフェスティバルではV12が搭載されいている模様。(Photos by G.F. Williams)

リアビューはフロントに比べると現代的。エンジンは現段階では公表されていないが、グッドウッドフェスティバルではV12が搭載されいている模様。(Photos by G.F. Williams)

シャシーはオールカーボンモノコックとサブフレームで構成され、FIAのLMPの安全要件を満たすものとなっている。これは同車の開発に携わったアポロ社の、V12をミッドに搭載したハイパーカー「アポロIE」に基づくもの。エンジンに関しては公式な発表はされていないが、シャシーから考えるとV12の線もあるだろう。72台の限定生産で価格は75万ユーロ(約9122万円)の予定となっている。

画像: シャシはオールカーボンファイバー製。ベースとなっているのはV12ミッドシップのハイパーカー「アポロIE」のものだ。

シャシはオールカーボンファイバー製。ベースとなっているのはV12ミッドシップのハイパーカー「アポロIE」のものだ。

「デ・トマソ」は1959年にアレハンドロ・デ・トマソによって創設。1972年に「パンテーラ」が3000台近い販売を上げるなど、いわゆるスーパーカーでは異例の販売台数を記録した歴史と実績のあるメーカー。

ちなみに今回のP72もパンテーラと同様に、新しいベンチマークの創造を目指しているという。「デ・トマソ」は2003年のアレハンドロの死去以来、経営的に不安定になっていたが、2014年に香港のITV(アイディアル・チーム・ベンチャーズ)が権利を取得している。

画像: エクステリアがレーシーなのに比較して、インテリアが豪華さが際立つ。(Photos by G.F. Williams)

エクステリアがレーシーなのに比較して、インテリアが豪華さが際立つ。(Photos by G.F. Williams)

This article is a sponsored article by
''.