またもやホンダのパワーユニットを使う3台が入賞したが・・・・・
レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは好位置6番グリッドからのスタートとなったが、他車に挟まれて行き場を失って9番手までポジションを落とす不運な展開となってしまう。
それでもその後、力強い追い上げを見せ、パフォーマンスが上がっていることを印象付けたが、5番手のカルロス・サインツ(マクラーレン・ルノー)をオーバーテイクするのに手こずり、優勝争いに加わることができなかった。
タイム差が接近していたため思い切った戦略をとれず、28周目にミディアムタイヤからハードタイヤに交換するという1ストップ戦略となったことで、トラフィックに埋もれてしまう不運もあったが、それでも6位でチェッカーを受けた。
ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)
「序盤から難しい状況に迫られた一戦でした。スタート1コーナーで板挟み状態になったあと、2コーナーでライコネン(アルファロメオ)と接触しそうになり、タイムをロスしてしまいました。スタートがうまくいかなかったことから始まり、そのあともアタックを試みましたが、マシンがスライドしてしまい、グリップも得られず苦戦することとなりました。レースウイーク初日の金曜は調子がよかったのですが、土曜日からグリップに悩まされることになりました。レースは6位でポイント獲得は叶ったものの、さらに上を狙えたはずです。シーズン後半戦はさらに力強くなって戻ってきて、多くのポイントを獲得できるレースにしていきたいです」
トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは12番手からスタートし、10位でチェッカーを受けてポイントを獲得した。第1スティントを長めにとり28周目にミディアムタイヤからハードタイヤへと変更したアルボンは、チームメイトのダニール・クビアトと激しいバトルを展開し、終盤にポイント圏内となる10番手へとポジションアップすることに成功した。
アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)
「いいレースができたと思います。ファーストスティントはまあまあでした。ミディアムタイヤは、ほぼグリップが感じられず、あまりいい手応えは得られなかったのですが、ハードタイヤに変更したあとのマシンは、見違えるような感触でした。ダニール(クビアト)とレース中に2度もいいバトルをすることができました。一度目のほうが接近したバトルでした。とてもフェアなバトルを純粋に楽しむことができました」
一方、前戦ドイツGPで表彰台に上がる健闘を見せたクビアトは、13番グリッドからミディアムタイヤでスタートした後、アルボンよりも早く21周目にピットインしハードタイヤで走り切る戦略をとったが、終盤でタイヤの磨耗が予想よりも激しくなり、15位に後退することになった。ほぼアルボンと同じ位置、ポイント獲得圏内を走っていただけに残念な結果となった。
ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)
「レースはおもしろい展開になりましたし、もっといい結果で終えられたかもしれません。しかし、ピットインのタイミングが早すぎてしまったため、残り15周でタイヤの限界を超えてしまいました。限界を超えてしまうと、それ以上なにもできないため、戦略的にはうまくいかないレースでした。アレックス(アルボン)と同じタイヤを装着していたときのバトルはとてもエキサイティングで、彼をオーバーテイクすることもできました。タイヤが限界を迎えてしまったあとの終盤は、その楽しさが続くことはありませんでした。しかし、今日の自分の走行には満足していますし、マシンのポテンシャルは十分に引き出せたと思っています」
フランスGPでスペック3が投入されて以来、ホンダのパワーユニットは好調で、このところ3戦連続で3台がポイントを獲得している。今後はトロロッソの一段の飛躍を期待したいところだ。