2017年11月に発表されたテルツォミッレニオは、未来を見据えたエレクトリックスーパーカーのコンセプトモデル。米国マサチューセッツ工科大学と共同で開発したもので、アステリオンで示したプラグインハイブリッドよりもさらに実験的要素が強く、市販は想定されていない。

モーターを4輪それぞれに組み込み自由自在にコントロール

テルツォミッレニオ(Terzo Millennio)とはイタリア語で「3000年」、「西暦3000年に向けてスーパースポーツの将来を担うモデル」という意味が込められているという。

完全なエレクトリック・スーパーカーのプランニングで、モーターはそれぞれの車輪に組み込まれ、トルクの量を4輪それぞれに完全にコントロール。従来にないトラクション性能とハンドリング性能を実現するとされた。すべてのリムにモーターが装備されるので全輪駆動となる。

モーター出力については公表されていないが、4輪合計で1000psを超えると言われている。またピーク出力だけでなく、効率的な充電放電性能の研究も進められ、ストレージには独自のスーパーキャパシタが使われている。

パワートレーンのほかにも様々なチャレンジが盛り込まれている。たとえば、サーキットをフルラップで走る自立運転システムや、ボディの傷や凹みを自己修復するナノチューブカーボンファイバー ボディパネル、従来の常識を打ち破る革新的なエアロダイナミクスなど、かなりぶっ飛んだコンセプトだ。

デザインもそれまでのランボルギーニとは明らかに異なるもので、大排気量のエンジンを搭載するという制約から解放され(また違った制約が生まれただろうが)、先進のエアロダイナミクス理論を投入、従来のルールや固定概念にとらわれない、自由で斬新なものになっている。

詳細なデータは公表されていない。

画像: 全輪にモーターが組み込まれ、リムがトルクの量に応じてオレンジ色に光る。

全輪にモーターが組み込まれ、リムがトルクの量に応じてオレンジ色に光る。

画像: 高効率なエレクトリックパワーユニットを搭載。それを示す光の演出も盛り込まれる。

高効率なエレクトリックパワーユニットを搭載。それを示す光の演出も盛り込まれる。

ランボルギーニの限定車のバックナンバー

This article is a sponsored article by
''.