「SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT」は量産一歩手前の次期eKスペース
まずは2020年3月に発売が迫ったeKスペースの後継車のコンセプトモデル「SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT」。一応、コンセプトと謳ってはいるが、ほぼ市販車と同じと考えて良いだろう。現行型同様、ノーマルタイプとカスタムタイプの2台が発売される予定だが、今回の出品されているのはカスタムタイプ。今年3月に発売されたeKワゴンのカスタム・バージョン=eKクロスと同じく、三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を前面に押し出したSUVテイストのデザインが採用されている。
ご存じのとおり、三菱の軽自動車は日産との合弁会社NMKVで企画・開発マネジメントが行われているが、中でもカスタム系は両社のアイデンティティが(個性)が色濃く反映されている。ゆえに2020年3月の発売時には、より薄味を求めるユーザー向けに標準車(eKスペース?)も同時発売されるはずだ。また、兄弟車となる日産DAYZルークスも同時発売となる可能性が高い。
次期アウトランダーPHEVの市販車はコンセプトモデルのイメージを濃厚に反映
もう一台の市販前提のコンセプトカーが「エンゲルベルク・ツアラー」。今年3月のジュネーブショー、4月の上海モーターショー(車名はe-Yi CONCEPT)に続いてようやく日本に上陸した。
3月に初めて公開された時も「次期アウトランダーPHEVのコンセプトカーでは?」と話題になったが、今回改めて眺めてみると、そのウワサが本当であったと納得できる。と言うのも、10月上旬に欧州で次期アウトランダーと覚しき開発車両がたびたび目撃されており、その時撮影された写真とエンゲルベルク〜を見比べてみると、まさに瓜二つなのである(興味のある人は「2021 mitsubishi outlander」で検索)。
次期アウトランダーPHEVは、プラットフォームに日産CMFを採用。一方、PHEVコンポーネンツは三菱の独自開発で、昨年8月に大幅改良したシステムをベースにさらなる進化を遂げたものになるとのこと。エンジン排気量は2.4L(PHEV専用)を継承するも、EV航続距離は70km以上(欧州WLTPモード)、満充電・燃料タンク満タン状態からの総航続距離は700km以上(同)を目指しているようだ。
また定評の車両運動統合制御システム=S-AWC(SUPER ALL WHEEL CONTROL)もさらなる進化を遂げる。前輪左右駆動力配分を制御するヨーコントロール(AYC)、4輪ブレーキ制御&前後モーター出力制御(ABS&ASC)の統合制御は、より緻密なコントロールが可能となり、舗装路/オフロードを問わず走行性能が大幅に向上するようだ。
2020年春のジュネーブショーで市販車を世界初公開、国内発売は同年の夏〜秋という説が有力である。そんな予備知識を仕入れて東京モーターショーの三菱ブースへ行ってみてはいかがだろう。