世界最強の量産2L 4気筒エンジンを搭載したメルセデスAMG CLA45
メルセデス・ベンツの4ドアクーペの中でも、もっともコンパクトなモデルがCLAだ。2019年8月27日に、フルモデルチェンジした2代目が発表されたばかりである。同ブランドのFFプラットフォーム「MFA2」を採用し、さらに派生モデルとなる5ドアワゴンの「シューティングブレーク」も同時に発売している。日本の道路環境にもマッチしやすい全長4688×全幅1830×全高1439mm(シューティングブレークの全高は1442mm・欧州参考値)というボディサイズからも注目を浴びている。
そして2019年11月12日、流麗なフォルムを持つこの4ドアクーペと5ドアワゴンに、ハイパフォーマンスグレード「メルセデスAMG CLA45 S 4マティック+」が追加された。車両価格は856万円〜866万円で、2019年12月以降のデリバリーを予定している。
10月の東京モーターショー2019で日本でも発表されたAクラスのメルセデスAMGモデル「A45 S 4マティック+」と同じく、421ps/500Nmというクラス最強のパワーを発生する2L 直4ターボ「M139」エンジンを搭載する。最大過給圧2.1barによる大パワーを発生するターボエンジンながら、レブリミッドを7200rpmという高回転域に設定されており、まるで自然吸気エンジンのような加速感を味わえるという。
エンジンパワーは8速DCTを介して4輪に分配されるが、前後左右方向へのGや舵角などの走行状況によってトルクは前後100:0から50:50までの比率で連続可変される。さらに、電子制御式の多板クラッチを2つ備えた新型リアデファレンシャルにより、低ミュー路やサーキットでその時々に応じたトラクション発生することができる。
またボディのねじり剛性を高めるためのプレートやストラットタワーバーをフロントセクションに、前後のアンダーボディに斜めのストラットを追加するなど補強が施されている。サスペンションのコンポーネントを徹底的に見直すことで、コーナーリングやブレーキング時など限界域におけるコントロール性を高められている。
フロントブレーキは6ピストンキャリパー&360×36mmディスクに、リアブレーキは1ピストンフローティングキャリパーと330×22mmディスクに強化され、過酷な走行条件のもとでも安定した性能を発揮する。ブレーキキャリパーはレッドペイントされ、AMGロゴがはいる。
エクステリアにはメッキ調縦ルーバーの入ったフロントグリルや、低重心さを強調するバンパー下部のエアインテークなどがスポーティさを演出。さらにスタンダードなCLAよりフェンダーを12mm拡大することによって、ダイナミックさも加えている。
メルセデス AMG CLA45 S 4マティック+ 車両価格
CLA45 S 4マティック+(2L 直4ターボ)856万円
CLA45 S 4マティック+ シューティングブレーク(2L 直4ターボ)866万円
※すべて右ハンドル仕様
メルセデスAMG CLA45 S 4マティック+ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4693×1857×1413(1415)mm
●ホイールベース:2729mm
●重量:未発表
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1991cc
●最高出力:421ps/6750rpm
●最大トルク:500Nm/5000-5250rpm
●トランスミッション:8速DCT
●タイヤ:255/35R19
※欧州参考値/()内はシューティングブレーク