ノーマルカーでラリー仕様車に対抗
久々のラリーにとまどいがあったものの、DAY1の午後からは感覚を取り戻し、結構快調でした!私の参戦しているJN2クラスは、本格的なラリー仕様のクルマがほとんどを占めておりまして、完全なノーマルカーはたぶんウチだけ(笑)。
なんたって、「さくら・ももちゃん」はACC(アダプティブクルーズコントロール)やプリクラッシュセーフティシステム、ESP(横滑り防止装置)、オーディオ、エアコンまで全部装着されたまんまのノーマルカー。機械式のLSDは今回入れようかと思ったのですが、いろいろなところから情報収集した結果、どうも相性がいまひとつなのか、壊れる率が非常に高いということでやめることにしました。
というわけで、都合5戦目に至った「北海道ラリー」でも、ショックアブソーバー&スプリングとタイヤとホイールとブレーキパッドを替えて、ロールバーとリストリクターを付けただけの、ド・ノーマルカーなんですよね。
でも今回は、JN2クラスでビリじゃなかったSSが2本、僅差だったSSが3本もあったんですよ。これは私としては快挙! まぁ、他のマシンが調子悪かったり、トラブルがあったのかもしれませんけど、自分なりにも手応えがあったんですよね。
ジャンプ成功でタイムも快調
そしてもうひとつのビッグニュースは、生まれて初めて完全に飛・び・ま・し・た~! 飛んだSS内にはジャンピンクポイントがいくつかあったのですが、1カ所完全に飛ぶところがあったんです。
この完全に飛んだというのは、ポン、ポンと瞬間的に飛ぶようなものではなく、滞空時間1秒はあったでしょうかね。自分でも「あっ飛んだ!」と思った後に「あれっ?!まだ飛んでる?」と思うくらいの滞空時間だったんですよ~!
飛距離も想像以上。キレイに前方に飛びまして、オマケに着地も大成功!「ジャンプによる着地の衝撃でクルマが壊れるから、むやみに飛んではいけない」という話をよく聞きますが、TEINさんのサスペンション、さすがですね。ガツンという衝撃もなく、フワッと気持ちよく着地に成功しました。
実はさらにその先がありまして、もう1回飛んだんです。その時はやや左を向いて飛んだだめ、3.5輪くらいの着地だったので、コ・ドライバーの佐竹さんはかなりヒヤッ!としたらしいのですが、私はこの0.5輪の着地を自分でもしっかり捉えらていたので、まったく不安感もなく降りられたんですよね。
まさにこれ、ラリーの醍醐味! ちなみにこの大ジャンプの後は、佐竹さんも私もノリノリ!で走り、結果しっかりタイムにも反映されました~。<続く>(文:竹岡圭/写真:原田 淳)