トロロッソ・ホンダチームを引き継いで上位進出を狙う
2020年シーズンから、「スクーデリア・トロロッソ・ホンダ」は「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」と名称を変更することになった。これはなぜなのか。
「アルファタウリ」とは、レッドブルが2016年に立ち上げたファッションレーベル。現在、ウエアやバッグ、アクセサリーなどを展開。機能性、先進性、プレミアム性にこだわったブランドで、オーストリアに本拠を置いている。日本ではまだ店舗展開がないこともあって馴染みがないが、欧州を中心にオンラインショップで世界展開を図っている。
F1への挑戦はそのプロモーション強化が狙いで、「スクーデリア・トロロッソ・ホンダ」チームをそのまま引き継いで、「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」として参戦することになったというわけだ。
「アルファタウリ」は、機能性、先進性、プレミアム性にこだわったブランドで、新しい素材やテクノロジー、デザインに積極的に取り組む姿勢が、F1チームに通じるという。
なお、前身の「トロロッソ」はイタリア語の「レッドブル=紅い牛」を意味していたが、「アルファタウリ」は、おうし座の恒星=アルデバランの学名「α Tauri (アルファ・タウリ)」に由来するという。アルデバランは「おうし座の赤い星」とも言われている。
マシンはこれまでと同様、チームとレッドブル・アドバンスド・テクノロジー社が共同で開発したものだが、カラーリングは濃紺と白を基調としたアルファタウリのブランドイメージのものになり、これまでのレッドブル系のものから大きく変わった。また、マシン名もスクーデリア・トロロッソを意味する「STR」から「アルファタウリ」から名付けられた「AT01」に変更されている。
ただ、チーム名は変わったものの、ドライバーはダニール・クビアトとピエール・ガスリー、パワーユニットはホンダと体制に変更はない。