マクラーレン・オートモーティブは、アルティメット シリーズの新型ロードスター、世界限定249台の「マクラーレン エルバ」を日本で初公開した。(ここで紹介している画像は、イギリス本国での発表会の模様もあります)

マクラーレンの妥協なきパイオニアスピリットの結晶

画像: 外寸やホイールベースなどのスペックは、まだ発表されていない。ウインドスクリーンは北米仕様にはオプション設定されている。

外寸やホイールベースなどのスペックは、まだ発表されていない。ウインドスクリーンは北米仕様にはオプション設定されている。

マクラーレン・オートモーティブが、2019年11月にアルティメット シリーズの新型ロードスター「Elva(エルバ)」を公開したことは、以前に当サイトでも紹介した。本来なら2020年2月には日本でもお披露目されるはずだったが、新型コロナウイルス感染問題などの関係で、ようやく日本初公開された。ただし、今回のモデルはデザイン プロトであることをお断りしておく。

エルバ(Elva)という車名は、マクラーレンの創始者ブルース・マクラーレンが1960年代に設計したレーシングカー、マクラーレン・エルバ M1Aなどに由来したものだ。レーシングカーをモチーフにしたためか、ルーフはもちろん、ウインドスクリーンもサイドウインドーもない。

だが、世界初のマクラーレン・アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)を採用し、フロントノーズから吸入されたエアはパッセンジャー前部のフロント クラムシェルから高速で抜けてコクピットを通過することで、コクピットはまるで泡で覆われたような静かさだという。

画像: エクステリアから流れ込むデザインのインテリアも独特。ステアリングはパドル付きで、付加機能は中央のタッチスクリーンで操作できる。

エクステリアから流れ込むデザインのインテリアも独特。ステアリングはパドル付きで、付加機能は中央のタッチスクリーンで操作できる。

シャシやボディカウルはもちろん、シートもカーボンファイバー製だ。カーボンファイバー製のボディはエクステリアがインテリアに流れ込むデザインで、ドアの最上部はインパネの上部に繋がっており、シート後ろのバットレスもキャビンに溶け込むといったものだ。

ミッドシップ搭載されるエンジンは、マクラーレン セナ/セナ GTR用のものと基本的に同じ4.0LのV8ツインターボ。最高出力は815ps、最大トルクは800Nmを発生し、組み合わされるトランスミッションは7速DCTで、公称の0→100km/h加速は3秒未満、0→200km/h加速はマクラーレン・セナより速い6.7秒だ。

限定台数は当初399台だったが、諸般の事情で249台に減少された。日本でも価格は137万5000ポンド(約1億9000万円)から(ビスポークでさまざまな内外装などの選択が可能なため)と発表されている。生産は2020年の第4四半期から開始される予定だが、日本からもかなりのオーダーが入っているらしい。だが、その姿を公道で見かけることは果たしてあるのだろうか?

画像: シート後ろのバットレスなど、リアビューも独特だ。リアエンドにはアクティブ スポイラーも装着されている。

シート後ろのバットレスなど、リアビューも独特だ。リアエンドにはアクティブ スポイラーも装着されている。

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