トヨタGAZOOレーシングヨーロッパ
TMGと言えば、トヨタのWRC、WECなど世界レベルのモータースポーツ活動の拠点として知られているが、もともとは1979年にオベ・アンダーソン率いる「Andersson Motorsport GmbH」としてドイツ・ケルンに設立されたのが始まり。その後、WRC活動の中でトヨタが完全子会社化し、社名をTMGに変更していた。
最近は、モータースポーツ活動のみならず、その経験を活かしてGRシリーズの市販車開発にも携わっており、GAZOO Racing Company(GRC)との関係が深まっていた。今回の社名変更は、そのようなGRCとの密接な関係性を反映したもので、社名をTMG(TOYOTA Motorsport GmbH=トヨタモータースポーツ有限会社)から、TGR-E(TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH=トヨタGAZOOレーシング ヨーロッパ)とする。
今後、TGR-EはGRCとより密接に連携し、WEやWRCへの参戦やエンジンの供給、GR Supra GT4の開発などを通じ、トヨタの欧州におけるモータースポーツ活動を担っていくことになる。拠点はこれまで同様、ドイツ・ケルンに置く。
これにより、TGR-Eはそのノウハウを市販車の開発にも活かし、トヨタの「もっといいクルマづくり」に貢献していくことになる。
社名変更にあたり、トヨタの豊田章男社長は「ワークス参戦のモータースポーツにおいては勝つことが絶対のミッションです。ですから、TGR-Eは、勝つためのプロ集団でないといけません。勝ち続けるためには、どんな状況にあっても 改善をしていく、常にbetter、better、betterを繰り返す、これしかありません。引き続き、勝つための、もっといいクルマづくりをドイツ・ケルンの地で続けてまいります」とコメントしている。