フェラーリはルクレール中心のチームへ?
ことの発端は、2020年5月12日、スクーデリア・フェラーリが2020年限りとなっていたセバスチャン・ヴェッテルとの契約を延長しないと発表したことだった。そして、5月14日にフェラーリはカルロス・サインツと契約したことを電撃発表したから、もう大変。
まだ2020年のF1シーズンが開幕すらしていないのに、早くも2021年のシート争奪戦が始まってしまった。
まず注目は、ヴェッテルがどこに行くかということ。ヴェッテルとしても、シャルル・ルクレールの台頭によりチームでのポジションがなくなったということもあるのだろうが、フェラーリを離脱するということは勝てるチームへの移籍が念頭にあってのことだろう。
となると、レッドブル復帰か、それともメルセデスAMGかということになる。しかし、レッドブルはこれを早くも否定。そこで有力視されるのがメルセデスAMGだ。ルイス・ハミルトンとのコンビはまさに「最強」と言えるもので、これが実現すれば、どんなチームになるのか楽しみだ。ただし、今シーズンの結果次第でハミルトンが引退するのではという憶測も流れている。
では、サインツが抜けることになるマクラーレンに誰がやってくるかだが、ルノーからダニエル・リカルドが移籍することが明らかになった。
そして、もしバルテリ・ボッタスがメルセデスAMGのシートを失った場合は、彼がルノーのシートに収まるのではないかと噂されている。ただこれに関してはまだ不透明で、フェルナンド・アロンソの復帰という怪情報も流れている。
いまのところ、レッドブルやアルファタウリ(元トロロッソ)に動きは見られない。
なお、この発端となったスクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表は「F1でトップに戻ることを目指して、新しいサイクルに乗り出しました。急激な変化と課題にこれまでとは異なる方法で取り組む必要があります。シャルル(ルクレール)とカルロス(サインツ)の才能と個性を組み合わせたドライバーが、私たちが設定した目標を達成するのに役立つ最高の組み合わせになると信じています」とコメント。
カルロス・サインツは「2021年にスクーデリア・フェラーリでドライブすることをとても嬉しく思います。チームでの自分の将来にワクワクしています」とのコメントしている。
2020年のF1シーズンの開幕が囁かれ始めているが、まだまだいろいろなことが起こりそうだ。