生粋のスポーツカーメーカーであるポルシェが投入したEVハーパフォーマンスモデル「タイカン」は、新しい時代のスーパーカーと言えるだろう。今回の特別企画ではMotor Magazineの新刊ムック「ザ・スーパーカー ファイル ドットネクスト」(6月17日発売)から、いま注目の“超俊足&超高級車”を紹介しているが、その第9回は「ポルシェ タイカン」だ。

EVの4ドアサルーン、日本への導入は2020年後半の予定

ポルシェ初のフルEVモデルとしてデビューしたタイカン。同社のイメージアイコンたるスポーツカーの911を想起させるエクステリアデザインを備えているが、こちらはまぎれもない4ドア4シーターのサルーンモデルであるのが特徴だ。

そして、タイカンで注目されるのは、なんといっても数値で示されるスーパーハイパフォーマンスぶりだろう。駆動方式はモーターを前後に積む4WDで、トップパフォーマンスモデルであるターボSの場合、最高出力は通常時が625psでブースト時は761ps(最大トルクは1050Nm)、0→100km/h加速をわずか2.8秒でこなす。

ターボでは通常時の値はターボSと同じでブースト時の最高出力が680ps(最大トルク850Nm)となるが、0→100km/h加速は3.2秒と十分に驚異的なパフォーマンスを示す。なお航続距離は最長でターボSが412km、ターボが450kmと発表されている。

さらにそのハンドルを実際に握れば、タイカンが紛れもないポルシェ車であり、スーパーカーであるるということを実感させられる。低重心の安定した走行感覚、シュアな操舵感覚、またハードな発進加速を繰り返しても加速性能が1秒も低下しないなど優れた信頼性を備えているのだ。

画像: タイカン ターボS。911由来のルーフラインなど、ポルシェでしか実現できないデザインと感じられる。

タイカン ターボS。911由来のルーフラインなど、ポルシェでしか実現できないデザインと感じられる。

ポルシェ タイカン

■2019年11月20日:発表(2020年6月5日国内価格発表)
■車両価格:1448万1000円(タイカン4S)〜 2454万1000円(タイカンターボS)

ポルシェ タイカン ターボS 主要諸元

●全長:4963mm
●全幅:1966mm
●全高:1378mm
●ホイールベース:2900mm
●車両重量:2320kg
●駆動方式:4WD
●電気モーター×2基
●最高出力:625ps(761ps:オーバーブースト時)
●最大トルク:1050Nm
●0→100km/h加速:2.8秒
●0→200km/h加速:9.8秒
●最高速:260km/h
●WLTP電費:25.7〜 34.5kWh/100km

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