ハミルトンがポールtoフィニッシュで完勝
まさかの無得点に終わった開幕戦からの挽回を期したレッドブル・ホンダだが、メルセデスAMGの前に、予選、決勝とも完敗に終わった。
豪雨の前日から一転、完全なドライとなった日曜日、2週連続のフロントロウスタートとなったマックス・フェルスタッペンは、同じソフトタイヤでハミルトンとの真っ向勝負に臨んだ。だが、スタートからファステストラップを連発して逃げるハミルトンのペースにはついていけず、後続のボッタスにも迫られて、タイヤ交換での逆転を避けるために早めのピットストップを迫られる苦しい展開に。そのため、レース終盤には早めに履き替えたミディアムタイヤがグリップを失い、2位の座を明け渡す結果となった。
4番手を単独走行中だったチームメイトのアレキサンダー・アルボンは、17番手グリッドから追い上げる「ピンクのメルセデス」ことレーシングポイントのセルジオ・ペレスに終盤追い詰められる体たらく。
アルファタウリの2台は中団グループの争いで、マクラーレン・ルノー、レーシングポイント・メルセデス、ルノーに力負け。ダニール・クビアトが10位に入ったものの、ホンダにとっては厳しい現実を突きつけられる開幕2連戦となった。
見せつけた「格の違い」、ハミルトン&メルセデスAMG完勝
開幕戦は2度のペナルティが響いて不完全燃焼に終わったハミルトンだが、雨の予選での圧巻のポールポジションに続いて、決勝でも危なげなく優勝。7度目のタイトル獲得に向け、まずは1勝を挙げた。
「今年はオフシーズンが長かったから、ずいぶんと久しぶりに勝ったような気がする。先週は厳しい展開だったけど、すぐに取り戻せた。2週連続開催はいいね(笑)」と充実の笑顔。
2位入ってポイントリーダーの座を守ったボッタスも「(選手権での)ダメージを最小限に抑えることができた」とチームメイト以外は眼中にないような余裕のコメントを残し、2連戦で一度もラップリードを許すことのなかったメルセデスAMGの強さを印象づけた。
3週連続開催となる第3戦ハンガリーGPは7月19日、ハンガリーの首都ブタペスト近郊のハンガロリンクで開催される。
2020年F1第2戦シュタイアマルクGP(オーストリアGP2)結果
優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)71周
2位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG) +13.719s
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) +33.698s
4位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ) +44.400s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+61.470s
6位 11 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)+62.387s
7位 18 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス) +62.453s
8位 3 D.リカルド(ルノー)+62.591s
9位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー) +1L
10位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ) +1L
15位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ) +1L
F1ドライバーズランキング(第2戦終了時)
1位 V.ボッタス(メルセデスAMG)43
2位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)37
3位 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)26
4位 C.ルクレール(フェラーリ)18
5位 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)16
6位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)15
F1コンストラクターズランキング(第2戦終了時)
1位 メルセデスAMG 80
2位 マクラーレン・ルノー 39
3位 レッドブル・ホンダ 27
4位 レーシングポイント・メルセデス 22
5位 フェラーリ 19
6位 ルノー 8