2020年7月31日、本田技研工業はホンダ シビックタイプRのマイナーチェンジモデルの販売を今年10月に開始すると発表した。当初は「2020年夏から」の発売を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う生産活動への影響により、7月に「発売を延期する」とアナウンスしていた。生産拠点での活動再開に伴い、ようやく発売の目処が立ったという。車両価格など詳細は後日発表される予定だ。

世界的に大きな注目を集める中、いよいよ生産開始

ホンダは2020年1月にシビックセダンとハッチバックをマイナーチェンジ。それにともない、ハイパフォーマンスモデルであるシビック タイプRも「2020年夏」に改良すると公表していた。

2月にはそのプロトタイプを公開、外装ではエンジン冷却性能を向上させるためフロントグリルの開口部拡大やスポイラーの追加、内装ではハンドルやシフトノブの素材/形状変更が行われている。注目は機能面での変更で、アダプティブダンパーシステムの制御変更やブッシュまわりの見直しなどによって、ハンドリングが向上しているということだった。

また、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」の標準装備も注目ポイントで、細かいところではヒーテッドドアミラー、リアベンチレーション、LEDルームランプ、ETC2.0車載器、新色(ポリッシュドメタルメタリックとレーシングブルーパール)の追加もあげられている。

画像: 2020年2月に公開された新型ホンダ シビックタイプRのプロトタイプ。

2020年2月に公開された新型ホンダ シビックタイプRのプロトタイプ。

画像: 2020年2月にプロトタイプが公開された時には「7月に発売開始」とされていた。

2020年2月にプロトタイプが公開された時には「7月に発売開始」とされていた。

このマイナーチェンジの後には、世界で1000台(日本で200台)限定で用意される特別仕様車「シビック タイプR リミテッド・エディション」の発売も予定されているが、こちらの販売方法については9月上旬に案内開始とアナウンスされている。

シビック タイプR リミテッド・エディションは「タイプR」をさらに研ぎ澄ませたモデルで、遮音材などを省略して13kg、BBS製の鍛造ホイールに変更して10kg、計23kgも軽量化。タイヤはミシュランのパイロットスポーツに変更され、足回りやステアリングも専用にセッティング。ボディカラーは初代シビック タイプRを想起させるサンライトイエローIIとブラックの2トーンとなっている。

シビック タイプR リミテッド・エディションは発売前の最終的な性能評価のための走行テストで、鈴鹿サーキット国際レーシングコースおける市販FFモデル最速となる2分23秒993のラップタイムを記録した(2020年7月9日発表)のも記憶に新しい。

画像: 鈴鹿サーキット国際レーシングコースおける市販FFモデル最速となる2分23秒993のラップタイムを記録したシビック タイプR リミテッドエディション。

鈴鹿サーキット国際レーシングコースおける市販FFモデル最速となる2分23秒993のラップタイムを記録したシビック タイプR リミテッドエディション。

シビック タイプRが生産されるホンダのイギリス工場は2021年で閉鎖されることが決まっている。そういう点からもシビック タイプR、シビック タイプR リミテッド・エディションは注目のモデルと言える。

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