2020年11月13日、F1第14戦トルコGPがイスタンブール・パーク・サーキットで開幕する。2020年のF1シーズンも残り4戦、例年ならばタイトル争いが佳境を迎える頃だが、今シーズンはすでにメルセデスAMGのコンストラクターチャンピオンが確定、ドライバーチャンピオンもメルセデスAMGのふたりに絞られている。9年ぶりに開催されるトルコGPはチャピオン決定の舞台となるのか、見所を探ってみよう。

世界屈指の難コースでどんな戦いが繰り広げられるか

トスカーナGP、アイフェルGP、ポルトガルGP、エミリア・ロマーニャGPに続いて、トルコGPもまた新型コロナウイルスの感染拡大に伴いカレンダーが見直されて誕生したイベントということになる。もっとも、イスタンブール・パーク・サーキットでのトルコGPは2011年まで開催されており、新しいグランプリというわけではない。

イスタンブール・パーク・サーキットはヘルマン・ティルケ設計の最高傑作のひとつと言われるコースで、過去7回行われたグランプリはいずれも面白いレースとなっており、久々のグランプリ開催に胸を躍らせているF1ファンも多いことだろう。財政的な理由でカレンダーから開催が途絶えていたが、思わぬ形で復活することになった。ただし、来年以降のF1開催が決まったわけではないので、今年のトルコGPをじっくりと楽しみたいところだ。

イスタンブール・パーク・サーキット(正式名称=Intercity Istanbul Park)は、トルコの首都イスタンブール郊外にある反時計回りの高速コース。1周約5.3km、平均速度は200km/hを超え、最高速は330km/hほどにもなる。

急斜面を下りながら左に曲がるターン1、緩やかに上るターン2、クイックな切り返しが連続すターン3から6、急斜面を上るヘアピンのターン7、そして最大の難所と言われる複合高速コーナーのターン8と、コースの前半はスペクタルなセクションが続く。後半はターン9-10のシケインを抜けると、一転して長いバックストレートが続き、その後のスローセクション(ターン12から14)を経て、メインストレートに帰ってくる。

自然の起伏を生かしたチャレンジングなレイアウトで、マシンとドライバーにさまざまな方向から大きなGをかかることで知られる。

ドライバーからの評判もよく、イスタンブール・パーク・サーキットでのトルコGP復活を望む声が大きかったが、それがようやく実現したことになる。このコースを知るベテランとほとんど走行したことがないヤングドライバーと分かれることも注目ポイントとなる。

ただし、かつてグランプリが行われていた時期(5月あるいは8月に開催されていた)とは気候が大きく異なり、また路面は再舗装されて状況は大きく変わっているので、過去のデータや経験はあまり役に立たないかもしれない。さらに、週末をとおしてサポートイベントはなく、トラックがどこまで良くなるかは未知数だ。

画像: イスタンブール・パーク・サーキットのコースレイアウト。スパ・フランコルシャンやラグナセカなどと比較される、アップダウンの激しいコース。

イスタンブール・パーク・サーキットのコースレイアウト。スパ・フランコルシャンやラグナセカなどと比較される、アップダウンの激しいコース。

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