2020年11月27日、F1第15戦バーレーンGPがバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕する。新型コロナウイルスの影響で超過密日程で行われてきた今シーズンのF1グランプリも、バーレーンでの2戦、そして最終戦アブダビGPの最後の中東3連戦を残すのみとなった。すでにドライバーチャンピオン、コンストラクターチャンピオンは決定しているため、この3連戦では純粋な激しいバトルが見られそうだ。さっそく、今週末のバーレーンGPの見所を探ってみよう。

1戦めの第15戦バーレーンGPが行われる通常の1周5412mのコースレイアウトは、4本のストレートに15のコーナーが待ち受けるストップ&ゴー型のもので、横方向の負荷ではなくトラクションとブレーキングが重要となる。ランオフエリアが広く安全性が高いため、毎年、激しいバトルが見られるが、DRSポイントが3カ所設けられているので、今年も多くのオーバーテイクシーンが見られそうだ。

雨の心配はまずないが、ドライバーにとっては砂と暑さが悩みの種。周囲の砂漠からサーキットに砂が吹き付けられると、グリップが低下するとともに、タイヤにダメージを与える可能性が高まる。また今年は晩秋の開催となるが、例年グランプリが開催される春先と気温はあまり変わらないと言われ、やはりエンジンやタイヤへの熱対策も重要な作業となる。

日中の陽射しを避けて、予選と決勝の開始が夕方の時間にスケジュールされているのもポイントで、午前中に行われるフリー走行の1回目と3回目はあまり参考にならない。

画像: バーレーンGPで使用されるバーレーン・インターナショナル・サーキットのコース図。

バーレーンGPで使用されるバーレーン・インターナショナル・サーキットのコース図。

タイヤを供給するピレリは、バーレーンでの連戦を前に「今週末のバーレーンGPと来週のサヒールGPはともにバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されますが、異なるコースレイアウト、異なる時間帯に行われるため、異なるチャレンジとなります。バーレーンでシーズン後半にグランプリが開催されるのは初めてですが、年の初めと終わりの気温は非常に似ているため、昨年までのデータは有効となるはずです。ただ、摩耗や劣化などについて正確な影響を判断するには実際のデータを待つ必要があります。そのため昨年よりもソフトなタイヤを用意し、戦略面でのチャンスを広げています。バーレーンGPとサヒールGPともに同じコンパウンドになります」とコメントしている。

画像: バーレーンGPでは戦略に幅を持たせるために中間の3つのコンパウンドが選ばれた。

バーレーンGPでは戦略に幅を持たせるために中間の3つのコンパウンドが選ばれた。

第15戦バーレーンGPは11月27日14時(日本時間20時)から始まるフリー走行で開幕、予選は11月28日17時(日本時間23時)、決勝は11月29日17時10分(日本時間23時10分)に開始される。バーレーンGPは通常スケジュールの3日間開催となる。

2020年F1グランプリ スケジュール

第1戦 7月3日~5日 オステルライヒGP (V.ボッタス)
第2戦 7月10日~12日 シュタイアマルクGP(L.ハミルトン)
第3戦 7月17日~19日 ハンガリーGP(L.ハミルトン)
第4戦 7月31日~8月2日 イギリスGP(L.ハミルトン)
第5戦 8月7日~9日 70周年記念GP(M.フェルスタッペン)
第6戦 8月14日~16日 スペインGP (L.ハミルトン)
第7戦 8月28日~30日 ベルギーGP(L.ハミルトン)
第8戦 9月4日~6日 イタリアGP(P.ガスリー)
第9戦 9月11日~13日 トスカーナGP(L.ハミルトン)
第10戦 9月25日~27日 ロシアGP(V.ボッタス)
第11戦 10月9日~11日 アイフェルGP(L.ハミルトン)
第12戦 10月23日~25日 ポルトガルGP(L.ハミルトン)
第13戦 10月31日~11月1日 エミリア ロマーニャGP(L.ハミルトン)
第14戦 11月13日~15日 トルコGP(L.ハミルトン)
第15戦 11月27日~29日 バーレーンGP
第16戦 12月4日~6日 サヒールGP
第17戦 12月11日~13日 アブダビGP
※( )内は優勝者

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