2021年、アルファタウリ・ホンダからF1ドライバーとしてのデビューを決めた角田裕毅が日本に帰国し、リモートインタビューに応じた。どのようにしてF1シート獲得したのか、ここまでどのように戦ってきたのか、2021年シーズンをどう戦うのか。最終回の第3回は、2021年の目標や課題について聞いてみた。

シーズン中盤、終盤に結果を出して行ければ

──最終テストに合格したわけですが、F1シートを獲得できた決め手はなんだったと思いますか。

「一発の速さでしょうか。F2予選でポールを4回獲得したことを評価してくれたのかなと思います。1周しか持たないタイヤでタイムを出す、そこが一番だったのかなと。それとオーバーテイクでしょうか。ここと決めたところで一発でパスしないとタイヤを傷めてしまい、その後のレースに影響します。ここで抜くと決めたら、一発で決めなければいけません。もちろん、タイヤのマネージメントやチームへのフィードバックも重要です」

──目標とするドライバーは誰でしょう。

「一緒に戦ってみたいのはルイス・ハミルトン選手、マックス・フェルスタッペン選手、フェルナンド・アロンソ選手ですね。特にハミルトン選手やアロンソ選手は、僕が子供の時に富士スピードウェイでF1を見ていました、そんなドライバーと一緒に戦えるのが楽しみです」

──2021年、F1でどう戦いますか。

「ルーキーらしく、少なくともシーズン初めは自分のドライビングスタイルを貫いて、ミスをしてもいいから限界を探りながら理解を深めていきたいです。今の自分のドライビングがどこまで通用するのか、何が足りないのか、そこを探っていって、シーズン中盤、終盤に結果を出して行ければと思っています。チームメイトのガスリー選手は素晴らしいドライバーですし、とても気になる存在で、彼からも多くのことを吸収したいですね。もちろん優勝や表彰台も狙いたいですけど、できるだけ多くのポイントをチームのために取りたいと思います。シーズンが始まるまでにF1マシンのGに対応できるように、特に首の強化トレーニングをしっかりやっていこうと思います」

──最後に、どんなところを注目してもらいたいですか。

「自分の特徴は攻めるドライビングにあると思うし、迫力のあるドライビングには自信があります。これからF1をご覧になる方には、F1にしかない速さ、見たことのないコーナリングの速さとかを堪能してもらえれば嬉しいです。まだまだ厳しい状況が続いていますが、来年の日本GPがぜひ予定通り開催されることを願ってます」

画像: アルファタウリ・ホンダのマシンをドライブする角田裕毅。

アルファタウリ・ホンダのマシンをドライブする角田裕毅。

角田裕毅(ツノダユウキ)プロフィール

生年月日:2000年5月11日生まれ
出身地:神奈川県相模原市
身長:160cm
体重:53kg

レーシングキャリア概要:

2016年:鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)卒業
2016年:スーパーFJ 日本一決定戦優勝
2016年:FIA-F4 第11戦鈴鹿 にスポット参戦して2位(史上最年少表彰台)
2017年:JAF-F4 東日本シリーズ シリーズチャンピオン・日本一決定戦 優勝
2017年:FIA F4日本選手権 シリーズ 3位
2018年:FIA F4日本選手権 シリーズ チャンピオン
2019年:レッドブル・ジュニアチームに加入
2019年:FIA F3選手権 シリーズ 9位(Jenzer Motorsport)1勝 表彰台3回
2019年:ユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ シリーズ4位(Motopark)
2020年:FIA F2選手権 シリーズ 3位(Carlin)3勝 表彰台7回 ポールポジション4回

This article is a sponsored article by
''.