2021年2月5日、ポルシェAGはスイスの高級時計ブランド、タグ・ホイヤーと新たな戦略的パートナーシップを締結した。これを記念したウオッチ「タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ スペシャルエディション」が発売された。(タイトル写真はイメージです)
数十年にわたる親密な出会いから正式な提携を結ぶ
ポルシェは1954年のレース、「カレラ パナメリカーナ」でクラス優勝を成し遂げたのを機に、パワフルなエンジンを「カレラ」と呼ぶ。「カレラ」とはスペイン語で「競争」を意味する。1963年にホイヤーは「ホイヤー カレラ クロノグラフ」を発表し、これが初めてポルシェとホイヤーを結びつけた。
その後は、ポルシェのディーラーでレーシングドライバーだったジョー・シフェールとホイヤーがスポンサーシップを結んだり、1970年の映画「栄光のル・マン」でホイヤーのロゴを付けたレーシングスーツを着た主演のスティーブ・マックイーンがポルシェ917を駆るなど、両社の関係は続く。
ホイヤーは1980年代の半ばにタグ グループに買収されてタグ・ホイヤーとなり、タグ グループとポルシェが共同開発したターボエンジンを搭載したマクラーレンチームのF1マシンは、1984〜1986年の世界選手権で連続3回優勝している。
両社の関係はポルシェ カレラカップおよびスーパーカップ、そして世界耐久選手権と続き、2019年からはフォーミュラEのチームを結成し、シリーズチャンピオンを目指している。