急速に進む高齢化社会の中で、避けて通れない問題のひとつが体の障害だ。つまり自由に体が動かなくなることで「車いす生活」や「寝たきり生活」を余儀なくされている高齢者が大勢いる。そしてこの不自由な生活で発症するのが、体の痛みやストレスだ。このような苦痛を少しでも緩和するために開発されたのが「エクスジェル」。今や医療・福祉分野に留まらず、クルマ用の「ハグドライブ」も人気を集めている。モータースポーツの世界でも愛用されているエクスジェルを紹介する。

医療・福祉用に開発された【エクスジェルクッション】をクルマ用に応用

このエクスジェルを開発したのは、島根県の東南端に位置し、中国山地の嶺を境に鳥取県と広島県が接する「奥出雲町」に本拠地をかまえる「株式会社 加地」だ。

エクスジェルは、高反発でも低反発でもない特殊なマテリアルで造られたジェルだ。このジェルが身体を包み込むことで、「衝撃」「圧力」「ズレ」という痛みの原因を抑制してくれる。そしてこれを使用した商品が、車いす用クッションや介護用マットレス、手術用パッドなどで医療や福祉の現場で広く活用されている。

画像: 「エクスジェル」の3つの特性「衝撃吸収」「圧力分散」「密着力」が、座ることで生じる体の痛みを解決する。

「エクスジェル」の3つの特性「衝撃吸収」「圧力分散」「密着力」が、座ることで生じる体の痛みを解決する。

そしてエクスジェルは医療福祉分野だけに留まらず、そこで培ったノウハウを基に家庭やオフィスでも使用できる商品もラインアップする。もちろんクルマ用クッションとして「HUG DRIVE(ハグドライブ)」も用意されている。

長時間クルマで移動すると避けて通れないのが腰痛だ。この辛い症状を医療用として開発した骨盤サポートクッションの技術を応用して開発されたのがハグドライブだ。

実はクルマの運転は腰を中心とした全身運動なのだ。ハンドル、シフト、ペダルなどの操作をはじめ、走行中は常に前後左右に身体は動き続けている。これが腰、背中、首などに痛みが発症する原因となり、そのストレスを軽減するために無意識のうちに体を動かしているのだ。

つまり腰・尻まわりを安定させることで痛みを抑制することができるのだ。ハグドライブは運転状況や痛みの箇所によって4タイプから最適なクッションを選ぶことができる。

ハグドライブは腰、背中、尻部分にエクジェルを配することで、身体のラインに沿ってジェルがピッタリと密着し、痛みの原因を抑制してくれる。つまり正しい姿勢にハグドライブが導いてくれることで身体が安定し、ストレスフリーのドライビングを実現してくれる。

そしてエクスジョルはモータースポーツの世界でも活躍している。一般道では比較にならないほどの振動と前後左右の強烈なGと戦い続けるレーシングドライバーたちのために「エクスジェル モータースポーツ」シリーズが開発された。スーパーGT GT500クラスに「TEAM Red Bull MUGEN」から参戦している笹原右京選手をはじめ、多くのレーシングドライバーが愛用していることが、エクスジェルの性能の高さを物語っている。

画像: 走行中は絶えず体は動き続けている。「ハグドライブ」シリーズは、この動きをまるで人の手のようにやさしく体を包み込むことで、正しいドライビングポジションに導いてくれる。

走行中は絶えず体は動き続けている。「ハグドライブ」シリーズは、この動きをまるで人の手のようにやさしく体を包み込むことで、正しいドライビングポジションに導いてくれる。

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