ミニバンだって、ときにはスポーティに走りたい!
以前は、スポーツモデルのみに採用されていた「パドルシフト」も、いまや一般的なグレードにも標準装備されている。というのもシフトレバーそのものがなく、シフトポジションはボタンやダイヤルで選択するというクルマが増えているのも影響しているだろう。
たとえパドルシフトが装備されていなくても、シフトレバーを使ってのマニュアルシフト機能は、ほとんどのAT仕様に搭載されている。しかし、この場合は手をハンドルから離してシフトレバーを操作しなくてはならない。安全面からしても当然ハンドルを握ったままでシフトチェンジできた方が望ましいのは言うまでもない。
たまにシフトレバーを使ってマニュアル操作しようとすると「あれ? シフトダウンって、押すんだっけ?引くんだっけ?」と目視で確認・・・なんて経験もあるかもしれない。しかも同じメーカーでも、車種によってはシフトアップとダウンが逆になっていたりするからややこしかったりする。
今回ヴァレンティが発売したパドルシフトキットは、アルファードとヴェルファイアの30系用で、前期型・後期型に対応する。ただし、前期型の「カメラビュー切り替えスイッチ付オプション車」には装着できないので注意しよう。
取り付けは、付属のステアリング背面カバーの交換と配線作業のみで、穴あけ加工などはいっさい必要ない。パドルシフトを使ってのシフトチェンジは、シフトレバーをマニュアルモードにしているときにのみ作動する。
パドルシフトするにあたってけっこう重要な要素となるのがタッチフィーリング。安っぽいクリック感から、なんともいえないしっとりとしたクリック感まで色々ある。ヴァレンティは、このパドルタッチにもかなりこだわっていて心地よい操作感を実現したそうだ。
ラグジュアリーなアル/ヴェルのハンドルまわりに、スポーティな雰囲気をプラスしてくれるパドルシフトキットの価格は、4万9500円(税込)。「実用的なカスタムパーツでもあり、安全面も向上する!」このセリフできっと奥様は納得してくれるはずだ。