2021年4月21日、WRCカレンダーの変更が発表され、チリ・ラウンドの開催がキャンセルされたことを受けて、ギリシャ・アクロポリスがカレンダーに復活することになった。また、7月に開催される予定だったラリー・フィンランドが2カ月延期されることになった。(写真は8年ぶりに開催されることになったラリー・ギリシャ アクロポリス)。

混乱続くWRCイベント、安全な開催に万全の配慮

WRC世界ラリー選手権は開催中の2021年シーズンのカレンダーを変更、ラリー・チリに代わってギリシャ アクロポリス・ラリーを追加すること、また7月に開催される予定だったラリー・フィンランドを秋に移行して開催することを発表した。

ラリー・ギリシャ(アクロポリス)は、新型コロナウイルスによる渡航制限や規制などの影響でラリー・チリがキャンセルされたことを受けて開催が決定したもので、2013年以来、久々の開催となる。アクロポリスは曲がりくねった山岳路に加え、暑さと岩、砂埃が容赦なくマシンを苦しめる過酷なグラベルイベントとして知られる。

また、ラリー・フィンランドは、フィンランドが新型コロナウイルスの蔓延防止のため夏まで大規模なイベントを中止していることから延期を決定したもの。人気の高いイベントで、観客を規制することが難しいと判断した。

これにより開催スケジュールにいくつか変更があり、第8戦ラリー・ベルギーを8月13〜15日に、第9戦ラリー・ギリシャを9月10〜12日に、第10戦ラリー・フィンランドを10月1〜3日に変更となる。

新しい2021年WRC世界ラリー選手権のカレンダーは次のとおりだが、今後の開催はまだ予断が許されない状況となっている。

画像: 超高速ラリーとして有名なラリー・フィンランド。例年夏の開催となるが、新型コロナウイルスの蔓延防止のため、秋に開催されることになった。

超高速ラリーとして有名なラリー・フィンランド。例年夏の開催となるが、新型コロナウイルスの蔓延防止のため、秋に開催されることになった。

2021年WRC世界ラリー選手権 カレンダー(4月改訂)

第1戦 1月21〜24日 モンテカルロ(開催済み)
第2戦 2月26〜28日 アークティック・フィンランド(開催済み)
第3戦 4月22〜25日 クロアチア(開催済み)
第4戦 5月20〜23日 ポルトガル
第5戦 6月3〜6日 イタリア
第6戦 6月24〜27日 ケニア
第7戦 7月15〜18日 エストニア
第8戦 8月13〜15日 ベルギー
第9戦 9月10〜12日 ギリシャ・アクロポリス
第10戦 10月1〜3日 フィンランド
第11戦 10月14〜17日 スペイン
第12戦 11月11〜14日 日本

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