「Radi-Cool」フロントガラスカバー
梅雨入りは少し先だけれど、最高気温が25度を超える「夏日」となる日もある今日この頃。そろそろ真夏のカーライフ対策も考えておきたい。とくに気をつけなければいけないのは、炎天下の屋外駐車。気温が40度近くなると、車内の温度は50〜60度にまで上昇することもある。
こんな状態ではクルマのインテリアが傷むし、また乗り込んだときにシートやステアリングが熱くて操作できない・・・なんてことになってしまう。というわけで、サンシェードを使っているドライバーは多いはず。でも、ほとんどの人はフロントガラスの内側にパタパタとセットするものを使っているのではないだろうか。
今回紹介する、「Radi-Cool(ラディクール)」のフロントガラスカバーは、フロントウインドウの外側を覆うタイプだ。本体はポリエステル製で、表面に特殊なコーティング等を施し、放射冷却をさせることにより車内の温度上昇を軽減する仕組みだ。炎天下でも日陰のような涼しさを実現できるという。さらに、UVカットや撥水効果もあるのだ。
直射日光下でも、水やエネルギーを消費することなく冷却できる新素材「Radi-Cool(ラディクール)」は、環境に負担のない「放射冷却メタマテリアル技術」を応用して作られたもの。コロラド大学ボルダー校の研究者が世界トップの科学誌「サイエンス」で発表し、世界中から注目を集めた世界初の技術だ。
すべての物体は電磁波を放射しており、それによって物体の温度が下がる現象を「放射冷却」という。大気は地表から放射された電磁波の一部を吸収し、地球を温室のように暖めている。これが温室効果だ。
ところが波長8~13マイクロメートルの電磁波は大気にほとんど吸収されることなく宇宙へ放出される。これを「大気の窓」と呼ぶ。ラディクールは、放射電磁波を「大気の窓」の波長帯に集約させ、地球の熱を宇宙空間へ放出させる。これにより、エネルギーを使わずに物体の表面温度を下げることができるというわけだ。
エネルギーを消費せず自然の力を借り、物体を冷やせる画期的な技術を採用したカーシェードだ。布製品以外にも、フィルムや塗料などが開発されており、大型建築・太陽光発電所・低温物流・交通輸送・農業など、幅広い用途で使われることが期待されている。
クルマの外側にセットするのでは、駐車中に盗まれてしまうのではと思われるかもしれない。だが、ドアに挟み込む左右の「耳」の部分が工夫されており、成人男性が渾身の力で車外から引っぱっても抜けない長さや形になっているという。
また、このカバーが汚れたときは、水拭きや水洗いでたいていの汚れは落とせるという。中性洗剤で手洗いすることも可能だ。ただし、洗濯機や乾燥機の使用はできないので注意すること。
これからの暑い時季には欠かせないアイテムとなるフロントガラスカバー。ぜひ、その効果を試していただきたい。
■「Radi-Cool」フロントガラスカバー 仕様
●サイズ
Mサイズ:95×142cm
Lサイズ:105×145cm
●適応車種
Mサイズ:軽自動車/コンパクトカー/セダン/小型SUV
Lサイズ:大型SUV/ミニバン
●素材:ポリエステル
●価格(税込)
Lサイズ:5148円
Mサイズ:4378円