2021年4月30日、F1第3戦ポルトガルGPがアルガルヴェサーキットで開幕。このサーキットでは初走行となる角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、60分間のフリー走行2回で61周を走り込んで、コースの習熟とマシンの理解を深めた。タイムは1回目が13番手、2回目が14番手だった。

アルファタウリ・ホンダはふたりで126周を周回

アルファタウリ・ホンダはできるだけ多くのデータを収集すべくたっぷりと周回。角田裕毅がフリー走行1回目28周、2回目33周の計61周、ピエール・ガスリーは31周と34周の計65周と、どのチームよりも多い周回を走り込んだ。

角田はコースの習熟とデータ収集に専念してタイムを出していないが、そんな状況でもガスリーはフリー走行1回目で6番手、2回目もペレスと0.042秒差の11番手につけている。角田のタイムは1回目が13番手、2回目が14番手だった。

画像: 第1戦、第2戦ともに予選5番手と好調なピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。初日のフリー走行では順調にデータを収集した。

第1戦、第2戦ともに予選5番手と好調なピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。初日のフリー走行では順調にデータを収集した。

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、アルファタウリ・ホンダについて「タイムが非常に接近しており、とくにアルファタウリ・ホンダがリードする中団の争いは激しいものになりそうです。パワーユニットとしてはトラブルフリーの一日となり、アルファタウリ・ホンダの2台は予定どおり多くの貴重なデータをもたらしてくれました。これからじっくりとデータ解析を行っていきます」とコメントしている。

トップ6を狙えるポテンシャルがあるアルファタウリ・ホンダ

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

画像: フリー走行1回目は1:21.090で13番手、2回目の1:21.053は14番手タイムだった。

フリー走行1回目は1:21.090で13番手、2回目の1:21.053は14番手タイムだった。

「前戦のイモラは学ぶべきことが多い週末になり、順調にいったバーレーンとは正反対でした。僕自身はもちろんですが、チームも非常に高い期待とともに臨んだレースで、フリー走行まではとてもスムーズに進んでいました。しかし予選で大きなミスをしてしまい、それによってとてもタフなレースを強いられました。レースでは、初めてウエットでF1マシンをドライブする機会となり、インターミディエイトタイヤを使うのは大変だったので、徐々にスピードを上げていかざるを得ませんでした。ただ、最初の2戦は競争力のあるマシンで、トップ6を走れる力はありました」

「今日初めてここポルトガルのコースを走りました。ドライビングを楽しむことができて、特にアップダウンの激しいエリアは面白かったです。今日の2つのセッションでかなりのことを学びました。理解すべき事柄は多く、バーレーンやイモラと比べてとてもグリップが低いので、最初は適応に苦しみましたが、スピーディに適応していくことができましたし、今日一日での進歩の度合いはよかったと思います。美しいサーキットで、ターン1や逆バンクになっているターン13などユニークで、アップダウンやブラインドコーナーも多いです。トラックリミットもやっかいですが、さらにペースを上げていくつもりです。今夜はエンジニアとデータを見直して、マシンのセットアップを分析、明日の予選で全力を尽くしたいと思います」

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

画像: フリー走行1回目は1:20.444で6番手、2回目はロングランを行いベストタイム1:20.558の11番手に終わった。

フリー走行1回目は1:20.444で6番手、2回目はロングランを行いベストタイム1:20.558の11番手に終わった。

「前回のイモラは、結果だけ見れば残念なものでしたが、ポジティブな面もありました。フリー走行ではすべてのセッションでトップ10に入りましたし、予選ではポールポジションと0.3秒差で、開幕戦に続いて5番手と、チームにとっては最高の結果を獲得できました。決勝での7位というのもいい結果ですが、もっと上を狙えたはずです」

「今日はとても難しい一日でした。マシンの感触があまりよくなかったので、今夜はそれをすべて分析して改善が必要な点は何かを確認します。現時点ではポテンシャルをフルに発揮できていません。ここまでのレースと比べて、低速エリアでのブレーキングに苦戦していたので、何が変わったのかをはっきりさせる必要があります。過去の2レースとはコンディションとレイアウトが大きく異なり、とてもスリッピーなので、普段とはやや異なる調整が必要なのかもしれません。現状、中団の戦いはとてもタイトで、今夜は明日に向けてタイムを向上させられるよう、多くのことに取り組まなければなりません。予選では、0.2から0.3秒違うだけで、6から7つは順位が落ちてしまうはずですから、本当に大きいです。過去5、6戦はずっとQ3進出を果たしているので、これを継続していきたいですし、今晩の変更で明日それを叶えられる自信があります」

第3戦ポルトガルGPの予選は5月1日15時(日本時間23時)、決勝は5月2日15時(日本時間23時)に開始される。

2021年F1第3戦ポルトガルGP フリー走行1回目 結果

1位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)1:19.648
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:19.673
3位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:19.846
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:19.884
5位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)1:19.967
6位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)1:20.444
7位 63 G.ラッセル(ウイリアムズ・メルセデス)1:20.529
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:20.635
9位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:20.680
10位 31 E. オコン(ルノー) 1:20.894
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13位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 1:21.090

2021年F1第3戦ポルトガルGP フリー走行2回目 結果

1位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)1:19.837
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:19.980
3位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)1:20.181
4位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:20.197
5位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)1:20.220
6位 31 E. オコン(ルノー)1:20.235
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ)1:20.360
8位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)1:20.418
9位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)1:20.427
10位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:20.516
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11位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)1:20.558
14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)1:21.053

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