マシン、パワーユニットの仕上がりは上々
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、フリー走行でクラッシュを喫したもの、予選に無事出場。Q1では立て続けに2度の赤旗中断に阻まれたが、その前にトップタイムをマークして難なくクリア。Q2でも最初のアタックでトップタイムをマークするなど好調をキープしていた。
ところがQ3の最初のアタックではトウをうまく使ったルクレール(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)に先行されて3番手となってしまった。それでも最後のアタックでの逆転は十分にあったが、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)のクラッシュにより、そのチャンスはなくなってしまった。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「ここではポールポジション争いができる自信がありましたし、レースウイークでもいい感触だったので、満足はしていません。予選は多くの赤旗中断で荒れた展開になりましたし、Q3の最後の赤旗ではタイム向上を狙った全員が阻まれました。残念ですが、高速のストリートサーキットですので、こういったことが起こるのは仕方ないことです。もちろん、もっと前からスタートしたいとは思いますが、3番手も悪くはありません。マシンがいい状態なのが分かっているので、勝機はまだありますし、この位置からでもいい戦いができるはずです。上位3グリッドを3チームが占めたので、戦略面ではなかなか面白いレースになると思いますし、タイヤを持たせることも重要になります。勝利を手にできる位置にいます」
一方、チームメイトのペレスもQ1、Q2を難なくクリア。Q3ではチーム戦略により、フェルスタッペンの前方を走って7番手となったが、6番手のランド・ノリス(マクラーレン)のグリッド降格ペナルティにより6番グリッドから決勝スタートすることになった。
セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
「ここまで非常にいいペースで走れていただけに、タイムを出さなければいけない肝心の予選でうまくまとめることができず、残念な一日になりました。Q3の最初のアタックではターン4のところでロックしてしまい、そこから残りのラップでなんとかリカバーしようと試みました。2回目のアタックは、非常にいい手応えで走っていたのですが、ユウキ(角田)とカルロス(サインツ)のクラッシュにより赤旗が出てしまい、そこでセッション終了となりました。重要なのはレースですし、そこでもまた波乱の展開になる可能性があります。ここまでの週末では多くのポジティブな収穫がありますし、どのセッションでも速さを見せています。決勝は色々なことが起こりそうで、目の前のことに集中するです。マシンに速さはあるので、表彰台獲得が目標になります」
第6戦アゼルバイジャンGPの決勝は6月6日日本時間21時(現地時間16時)に開始される。
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP予選 結果
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:41.218
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:41.450
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:41.563
4位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) 1:41.565
5位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:41.576
6位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:41.747
7位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ) 1:41.917
8位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 1:42.211
9位 14 F.アロンソ (アルピーヌ・ルノー)1:42.327
10位 77 V.ボッタス(メルセデス)1:42.659
2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP決勝スターティンググリッド
1位 16 C.ルクレール(フェラーリ)
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)
3位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
4位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)
6位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)
7位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
8位 14 F.アロンソ (アルピーヌ・ルノー)
9位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)
10位 77 V.ボッタス(メルセデス)