2021年6月6日に行われたF1第6戦アゼルバイジャンGPで、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は自己最高7位に入賞した。予選からトップ10に入る好走を見せていたが、決勝ではどうだったのか、レース後のコメントをまじえて振り返ってみよう。

角田はアロンソ、ノリスと激しいバトルを展開

F1第6戦アゼルバイジャンGPではレッドブル・ホンダが素晴らしいレースを見せたが、アルファタウリ・ホンダも力強いレースを展開した。

7番グリッドからスタートした角田は序盤でひとつポジションを下げるが、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)をオーバーテイクして順位を戻して走行。9周目にホンダのパワーユニット勢の中では最初にピットインし、その後も、7番手、8番手をキープして、ポイント圏内で上位をうかがいながら走行を続ける。

フェルスタッペンのクラッシュによる赤旗中断後のレースでは、7番手からスタートして一時5番手までポジションアップ。ノリス、アロンソなどとの激しいバトルの中で、最終ラップで2つポジションを失ったものの、7位でフィニッシュした。

角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)

「マシンのペースは力強かっただけに、結果には少しフラストレーションを感じます。レースのスタートはよかったと思いますし、赤旗まではとてもいいパフォーマンスができていたと思います。残念ながら、最終ラップにかけて2つポジションを落としてしまいました。違うやり方があったのかは定かではありませんが、さらに前に行くためにはどうすべきかを学ぶべく、すべてを分析しします。7位という結果で、チームにとって貴重なポイントをもたらせました。ピエールの表彰台を祝福したいです。チームはそれに相応しい仕事をやり遂げ、素晴らしい結果が出せました」

画像: 予選ではクラッシュがあったものの、決勝では激しいバトルを繰り広げながらミスなく走り切った。

予選ではクラッシュがあったものの、決勝では激しいバトルを繰り広げながらミスなく走り切った。

一方、4番グリッドからスタートしたチームメイトのピエール・ガスリーは、1周目の接近戦の中でセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)にかわされて5番手でレースを進め、角田の2周後にハードタイヤに履き替えて上位を追う展開になっていく。

赤旗中断後のレースでは、4番手スタートからシャルル・ルクレール(フェラーリ)と激しいバトルを繰り広げ、ファイナルラップ突入直前のストレートで一度は前に出られるも、スリップストリームに入って再び抜き返し、3位でチェッカーフラッグを受けた。

ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)

「ものすごいレースウイークでした。午前中のフリー走行でトップになり、予選では4番手、そして今日は表彰台に上がれました。素晴らしい結果です!レース内容も、残り2周でシャルルとの厳しいバトルを経て、激しく戦って手にしたポディウムです。レース全体も激しい展開で、前を行くドライバーについていこうとしましたが、レース中盤からはエンジンに少し問題が出て、ストレートでのパワーを失い始めていたので、終盤にかけては厳しくなると分かっていました。それでも、4番手を確保しており、リスタート後にはストレートでシャルルにパスされると思いましたが、目の前に表彰台は見えていたので、全力を尽くしました。どうしても表彰台が欲しかったのです。僕らが好きな、激しくもフェアな戦いでした。マシンはレースウイークを通じて素晴らしく、感触がとてもよかったので、チーム全員にとって最高の結果になりました。次はフランスに向かいますが、今週末で何が上手くいったのかを分析し、次戦に向けて確認する必要があります」

画像: 自身キャリア3回目の表彰台となったピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。

自身キャリア3回目の表彰台となったピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。

画像: アゼルバイジャンGPでの各ドライバーのタイヤ戦略。角田、ガスリーは早めにハードタイヤに交換。予選11番手から2位に入ったセバスチャン・ヴェッテルは(アストンマーティン・メルセデス)は18周までタイミングを伸ばしている。

アゼルバイジャンGPでの各ドライバーのタイヤ戦略。角田、ガスリーは早めにハードタイヤに交換。予選11番手から2位に入ったセバスチャン・ヴェッテルは(アストンマーティン・メルセデス)は18周までタイミングを伸ばしている。

次戦第7戦フランスGPは6月18日にポール・リカール・サーキットで開幕、6月20日に決勝レースが開催される。フランスGPの翌週からはオーストリアでの2連戦となり、ここから3週連続の戦いとなる。

2021年F1第6戦アゼルバイジャンGP決勝 結果

1位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)51周
2位 5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)+1.385s
3位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+2.762s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +3.828s
5位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+4.754s
6位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+6.382s
7位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) +6.624s
8位 55 C.サインツ(フェラーリ)+7.709s
9位 3 D.リカルド(マクラーレン・メル セデス)+8.874s
10位 7 K.ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)+9.576s
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リタイア M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

2021年F1ドライバーズランキング(第6戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 105
2位 L.ハミルトン(メルセデス) 101
3位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)69
4位 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス) 66
5位 C.ルクレール(フェラーリ) 52
6位 V.ボッタス(メルセデス) 47
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8位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)31
14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 8

2021年コンストラクターズランキング(第6戦終了時)

1位 レッドブル・ホンダ 174
2位 メルセデス 148
3位 フェラーリ 94
4位 マクラーレン・メルセデス 92
5位 アルファタウリ・ホンダ 39
6位 アストンマーティン・メルセデス 37

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