クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車アルファロメオ ステルヴィオを紹介していこう。移動することに対する考え方に大きな変化が起こったここ数カ月だが、取材への同行も減少したので走行距離は控えめだ。SUVに乗っていると運転席からのアイポイントが高くて視界が広いメリットを実感する。先の状況を理解しやすいので気持ちに余裕が生まれ、走りもスムーズになる。そのおかげか平均燃費は1km/Lほど向上した。(Motor Magazine 2020年8月号より)

DEF補充のアラートが点灯したので、まずは補充を

MM長期テスト車の相棒が、ニューフェイスになった。ずいぶんとスタイリッシュな白いモデルであるが、上の写真(ステルヴィオの背後に映るプジョー 508SW)を見てもらえば、豊潤さと妖艶さではこちらに分があることはご理解いただけることだと思う。「いや、そもそもライバル視してないし」と言われそうだが、ともに最新のクリーンディーゼルエンジン車同士ということで、しばらくはおめでたい紅白コンビネーションで仲良くしてもらいたいと願っている。

さて前回、DEF(ディーゼルエキゾーストフルード=アドブルー/尿素水)補充のアラートが出たと記したが、その後すぐに補充を行った。補充量の目安としては、DEF警告灯が点灯したら、純正部品のDEFボトル(1ガロン/3.875L入り)を2本注入するのが目安、とのこと。

取扱説明書を見ると、DEFタンクの容量は16.1Lなので、だいたいDEFタンクの残量が半分ぐらいになるまで消費すると、補充警告灯がオンになって「なるべく早く補充して下さい」と知らせてくれると理解している。

これまでの走行ノートを確認してみると、約5000kmほど走行すると警告灯がついて知らせてくれ、毎回2本ずつ補充を行っていた。MMステルヴィオ号を担当してから今回が3回目の補充だ。

さて、白きライバル車だが敵情視察(だから、ライバルでも敵でもないってば・・・)を兼ねてハンドルを握ってみると、これが正直言って悪くない。いや、なかなか良い。というか良いのだ。エンジンの力強さや走りっぷりの気持ち良さではMMステルヴィオ号に軍配が上げるものの、乗り心地の滑らかさや静粛性、エンジンのスムーズさでは、あっぱれの仕上がりぶり。ディスプレイのサイズや画面の美しさも満足できる。

画像: 青いキャップがDEF注入口。純正DEFボトルは1ガロン入りでこれを2本入れて補充完了。

青いキャップがDEF注入口。純正DEFボトルは1ガロン入りでこれを2本入れて補充完了。

ステルヴィオのいくつか気になる点

MMステルヴィオ号を担当していて気になっている点は、ディスプレイのサイズが小さいことと、画面表示がややラフなこと、そして夜間のリアカメラ利用時に表示画面が暗いことが挙げられる。また、アイドリング時の車外エンジン音が大きめなことも、深夜早朝の住宅街だとちょっと気になる。

とはいえ一度、走り出せばそうしたことはまったく気にならなくなってしまう。これがアルファロメオのマジックというか、楽しさだろう。だからMMステルヴィオ号に乗るのはやめられない。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)

■第14回/2020年5月25日〜6月23日(14カ月目)のデータ
・オドメーター:2万2301km
・走行距離:1246km
・給油量:85.1L
・実燃費:14.6km/L

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