ケンウッドから、同社初のデジタルルームミラータイプのドライブレコーダー「ケンウッド ミラレコ(DRV-EM4700)」が登場した。タッチパネル操作や音声コマンド機能を搭載する。(Motor Magazine2021年10月号より)

暗い所での撮影にも威力を発揮

ドライブレコーダーでも幅広いラインナップを揃えるケンウッドが、新たなカテゴリーの「ミラレコ」を発売した。その注目点は大きくふたつあり、ひとつは最近の新車で装備されることが増えてきた電子ミラーとしての機能を備えていること。もうひとつはケンウッド独自のアイデアでドライブレコーダー機能を高めていることだ。

デジタルルームミラーとしてのメリットは、車内に多くの人が乗車、あるいはリアに荷物を積載しても、後方視界をフルに確保できることにある。「ミラレコ」ではそのカメラをスモークガラス越しとなる車内側に取り付ける。ケンウッドはスモークガラスの影響を最小限に抑える処理を行っており、泥の跳ね上げをはじめとする汚れ対策ともなるこの方法を採用した。

ドライブレコーダーとしては、多くのミラー型が左側(助手席側)にカメラを配置する中で、「ミラレコ」では右側に配置し、しかもそれをスライド式とした。その理由は右側にすることでドライバー目線で映像を捉えられるようにし、スライド式とすることで装着するクルマ側のADASユニットを映り込みにくくするためだ。

画像: 装着は純正ミラーに付属のバンドで留める。右側カメラ仕様だがあらゆる車種に対応可能だ。

装着は純正ミラーに付属のバンドで留める。右側カメラ仕様だがあらゆる車種に対応可能だ。

操作系はタッチ式を基本とし、その上で音声によるコントロールも可能にした。たとえば画面の切り替えは画面をタッチしてもいいし、見たいカメラの映像として「フロントカメラ」「バックカメラ」と発話してもいい。これなら運転中でも操作できるし、安全上でもプラスとなる。

イメージセンサーも暗所撮影に強い「STARVIS」を前後カメラに採用し、解像度もフルハイビジョン映像に対応。さらにWDR機能によってトンネル内などに出入りした時の輝度を最適化できる。カメラのレンズにもこだわり、フロントは前方を可能な限り広く撮れる画角とし、バックカメラは後続車の様子を捉えやすいようにあえて画角を狭くした。これらはまさにドラレコの経験が豊富なケンウッドならではの対応と言える。

最近はデジタルルームミラーを搭載するクルマも増えてきた。海外製品も多い中で、「ミラレコ」は日本のユーザーの立場でケンウッドが造り込んだ製品。安心安全と先進性にこだわるユーザーにとって待望の一台となるだろう。(文:会田 肇/写真:井上雅行)

画像: 音声コマンドを搭載し、緊急録画や写真撮影、前後カメラの表示切り替えの3操作に対応。

音声コマンドを搭載し、緊急録画や写真撮影、前後カメラの表示切り替えの3操作に対応。

ケンウッド ミラレコ(DRV-EM4700)仕様

■本体(フロントカメラ)
・画素数:207万画素
・センサー:1/2.8型フルカラーCMOS
・画角 :170度(対角)
・F値:F1.9
・モニターサイズ:12型
■リアカメラ
・画素数:207万画素
・センサー:1/2.8型フルカラーCMOS
・画角 :132度(対角)
・F値:F2.0
■価格:オープン(編集部調べ実売5万円前後)

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