全モデルにヘッドアップディスプレイを標準装備
流麗なフォルムが印象的なメルセデス・ベンツの4ドアクーペ「CLS」にアップデートが行われた。前傾したフロントエンドの刷新と快適装備の充実、そしてボディカラーの選択肢を広げる「Individualization プログラム」やスポーティな印象を高める「カーボンパッケージ」を設定するなど、選択肢を拡大した形だ。
フロントエンドから話を進めよう。「CLS220d スポーツ」と「CLS450 4マティック スポーツ」(以下、CLS450)のそれは、「スターパターングリル」と呼ばれるデザインに刷新された。下部に向かって広がるダイナミックな台形型グリルの中には、マットクローム仕上げの小さなスリーポインテッドスターが無数に散りばめられた、シングルルーバータイプのもの。ホイールデザインも一新され、「CLS450 4マティック スポーツ」ではホイールサイズを19インチから20インチへと大型化された。
一方の「メルセデAMG CLS53 4マティック+」(以下、AMG CLS53)は、縦にルーバーの入ったAMG専用ラジエーターグリルへと変身した。また、このモデルに新しく設定された「カーボンパッケージ」では、ドアミラー、スポイラーリップ、トリムなどがカーボンにとなり、レッドブレーキキャリパー、マットブラックペイント20インチAMG 5ツインスポークホイールを装着される。
インテリアにおいては、ステアリングホイールが最新世代バージョンへと変更された。リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用したことで、ステアリングホイールに操作力をかけなくともドライバーがハンドルを握っていると認識。ディスタンスアシストディストロニック(ACC)の使い勝手が向上するという。
また全モデルにヘッドアップディスプレイを標準装備とし、さらにCLS450とAMG CLS53には、ドアクロージングサポーターが標準装備となる。
また、今回初めてCLSに設定された「エナジャイジングパッケージ」(AMG CLS53に標準、CLS450にオプション)には、各種ヒーターやシート設定、 音楽などを統合的にコントロールする「エナジャイジング コンフォート」や、ドライバーのストレスレベルや睡眠の質などの個人データを加味してサポートする「エナジャイジング コーチ」機能も含まれる。
AMG CLS53に、50台限定のエディション1も設定
CLSのリファインを記念した特別仕様車「メルセデAMG CLS53 4マティック+ エディション1 」の予約注文も開始された。世界限定300台のこのモデルは、日本市場に50台を割り当てられ「カシミアホワイトマグノ」(全国限定30台)、と「セレナイトグレー」(同20台)のボディカラーが用意される。いずれの足元にも、マットブラックペイント20インチホイールが装着される。
エクステリアは、「ナイトパッケージ」および「ナイトパッケージ II」が採用され、ラジエーターグリル、リアエンドのスリーポインテッドスターとモデル名バッジは、専用のダーククローム仕上げとなっている。インテリアにはカーボンインテリアトリムがあしらわれる。
メルセデス・ベンツ CLS ラインナップ
CLS220d スポーツ(2L 直4ディーゼルターボ):918万円
CLS450 4マティック スポーツ(3L 直6ターボ+ISG):1189万円
メルセデスAMG CLS53 4マティック+(3L 直6ターボ+ISG):1441万円
メルセデスAMG CLS53 4マティック+ エディション1(3L 直6ターボ+ISG):1599万円
メルセデス・ベンツ CLS220d スポーツ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4995×1895×1430mm
●ホイールベース:2940mm
●車両重量:1820kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1949cc
●最高出力:143kW(194ps)/3800rpm
●最大トルク:400Nm/1600-2800rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:軽油・66L
●WLTCモード燃費:16.5km/L
●タイヤサイズ:前245/40R19、後275/35R19
●車両価格(税込):918万円