ETCカードによる新たな決済サービスを目指す
「ワンストップ型ETC」とは、遠隔地に設置したセキュリティ機能を有した情報処理機器と駐車場などにおける複数の路側機を通信ネットワークで接続し、路側機で取得した情報を集約させて一括処理することで、ETCカードを用いた決済の安全性を確保する技術である「ネットワーク型ETC技術」を活用し、ETCカードによる料金の支払いを可能とするものだ。
もう少し分かりやすく説明すると、このシステムは通常のETC(ノンストップ型自動料金支払いシステム)に対し約4分の1の設置費用で済むため、高速道路会社等に比べ経営規模の小さい地方道路公社でも導入しやすいというものだ。ただし、機器を簡素化している関係で料金所での一旦停止を要する。
キャッシュレス社会の実現に寄与するために神奈川県道路公社が導入を進めているサービスでもあり、現在は現金か回数券による支払いのみの本町山中有料道路で、2020年3月23日(月)〜5月21日(木)に、第1回の社会実験を行った。このときはダイナースクラブ会員を対象にモニターを集めて行われ、早期の導入を求める声が多かった。
そこで今回は、首都高速道路、アマノ、日立製作所、首都高ETCメンテナンス、ジェーシービー、トヨタファイナンス、三井住友トラストクラブ、および三菱UFJニコスと共同で、第2回の社会実験を行う。参画するカード会社は、ジェーシービー、トヨタファイナンス、三井住友トラストクラブ、そして三菱UFJニコスの4社に拡大。
実施期間は、三菱UFJニコス以外の3社は2021年10月22日(金)10時〜12月20日(月)15時、三菱UFJニコスは2021年12月上旬〜12月20日(月)15時となっている。この社会実験に先立ち、協力できるモニターをカード会社ごとに先着200名(合計800名)募集する。
申込み方法などの詳細に関しては、神奈川県道路公社のWebサイトを参照されたい。