クルマを乗り換える際、「廃車寸前のクルマでも下取りしてもらえるのだろうか」と不安を抱える方も多いと思います。低年式・高走行距離や故障したクルマでも、ディーラーで廃車にすることは可能です。
しかし中古車として転売が難しいクルマの場合、ディーラーの下取りでは値段が付かないと思ったほうが良いでしょう。お金を受け取ることができないだけでなく、処分に必要なレッカー・解体・手続き代行の費用を請求されてしまうケースも少なくありません。
ディーラーでの下取りは、手続きが楽・新車への乗換えがスムーズというメリットがありますが、費用をできるだけかけたくないのであれば他の方法を選択することがオススメです。
本記事では廃車寸前のクルマの下取りが可能かどうかをはじめ、大きく分けて「下取り」「買取」「廃車」の3つがあるクルマの処分方法の違い、費用を抑える方法など、廃車寸前のクルマを賢く処分するための方法をご紹介します。手元にできるだけお金を残すためにも、ぜひ参考にしてください。
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廃車寸前のクルマもディーラーで下取りしてもらえる可能性はある
低年式、過走行などなど、さまざま理由はあると思いますが、こうした廃車寸前のクルマもディーラーでは下取りしてもらえる可能性はあります。
実は、こうした廃車寸前のクルマは一般の買取店では買取を断られてしまうことも多いですが、下取りなら数千円〜数万円程度で引き取ってもらえることも意外とあります。
この理由は下取りと買取の違いです。買取は一般的に「仕入れ」なので、状態の良し悪しが大きく影響しますが、下取りは「新規購入に対する割引」という意味合いが強いので、営業マンのサービス次第では下取り価格をつけてくれることもあるのです。
ただし、廃車寸前の状態までいくと必ず買取されるわけではなく、数万円の処分費用を請求される場合もあることも覚えておきましょう。
下取り以外で廃車寸前のクルマの処分する方法2つ
廃車寸前のクルマを処分するには、下取り以外にも、
- 買取に出す
- 処分代行
という2つの方法があります。
下取り、買取、廃車手続きの特徴を比較すると、以下のように表せます。
下取り | 買取 | 処分代行 | |
---|---|---|---|
概要 | ディーラーにクルマを引き渡し、 クルマ購入資金に充当する方法。 | 買取店にクルマを売り、現金化する方法。 | 運輸支局で行う廃車手続きを代行してもらう方法 |
メリット | ・乗り換えが楽 ・意外と古いクルマも引き取ってもらえる ・廃車手続きまで代行してもらえる場合が多い | ・下取りより高く売れる ・廃車手続きまで代行してもらえる場合が多い | ・処分から廃車手続きまで行ってもらえるので楽 |
デメリット | 買取より査定額が安い傾向 | 古いクルマだと査定を断られる場合あり | ・数万円の費用がかかる |
正直なところ、処分代行は数万円の費用が発生するので、どの買取店を回っても査定額がつかなかった場合に取る手段でいいです。
まずは下取り、または買取の選択肢から潰していくことが経済的には合理的でしょう。
①買取りしてもらう
中古車販売業者などが、中古車として転売する目的でクルマを買い取るのが「買取」です。下取りとは異なり、新車の購入や乗り換えの必要はありません。クルマの性能が向上し、中古車の需要が高まる現在、大手中古車販売店から個人まで様々な買取業者が登場しています。
買取を選ぶメリットは、下取りよりも高額査定が狙える点です。
しかし、乗り換えを前提としている場合は、納車日ギリギリまでクルマを持っておける限らないので、代車を用意する必要が出てくる可能性もあります。
また、一般の買取店は廃車寸前のクルマは取り扱ってもらえない可能性がある点がデメリットです。
しかし、廃車買取専門店という、低年式、過走行、事故車などに特化したクルマ買取店もあるので、そちらに頼めば取り扱ってもらえる可能性が高いでしょう。
②処分代行してもらう
どこで査定をとっても引き取り先が見つからない場合は、費用を払ってクルマを処分するしかありません。
とはいえ処分代行は廃車手続きから、クルマの引き取りまで全て行ってもらえるので楽です。
廃車と聞くと、クルマを解体して走れなくすることをイメージする方が多いですが、廃車とは、運輸支局にて「抹消登録」の手続きを行うことを指します。
抹消登録には、クルマの使用を一時的に中断する「一時抹消登録」と、クルマの解体後に運輸支局のデータを抹消する「永久抹消登録」があり、クルマを完全に処分する場合には、後者の手続きを行う必要があります。
手続き費用を抑えるために自分で廃車を行う方もいらっしゃいますが、永久抹消登録にはレッカーやスクラップが必要で、2万円~6万円程度がかかることも。かえって費用が高額になるケースが多いです。
ディーラーから下取りを断られた場合は一度廃車買取店に相談を
もしかするとディーラーから下取りを断られるケースも出てくるかと思いますが、その場合もまだ諦めず、廃車買取店に買取依頼を出すことをお勧めします。
廃車買取店とは、低年式車、過走行車、事故車など、一般的に「訳あり車」と呼ばれるようなクルマの買取を得意としているお店です。
しかも、買取ができなくても無料引き取りを行なってくれる場合が多く、廃車手続きの無料代行までついているのでお得です。
こうした業者はクルマとしての価値がないクルマでも、パーツを取り出し利益化できる仕組みを持っているので、無料引き取りを行えるのです。
廃車買取のメリット
廃車は下取りでも買取でも値段が付かなかった場合に選択して欲しい方法です。廃車買取のメリットとしては次が挙げられます。
- 廃車扱いのクルマでも値段が付くことがある
- 手続き費用がかからない業者が多い
A.廃車扱いのクルマでも値段が付くことがある
廃車買取業者では、クルマを解体した後、利用可能なパーツや素材を転売することで利益を生み出します。そのため、中古車として転売することを目的とした下取りや買取で0円査定されたクルマでも、値段を付けて買い取ってもらえることがあります。
B.手続き費用がかからない業者が多い
廃車買取を行う業者の多くは、廃車費用無料でクルマを引き取っています。ディーラーや買取店に出せば廃車費用として数万円を請求されるようなクルマも、お金をかけず処分することが可能です。
廃車買取のデメリット
廃車寸前のクルマでも無料で処分することができる廃車買取ですが、デメリットも。廃車買取のデメリットとしては次が挙げられます。
- 価値のあるクルマは安く買い叩かれてしまうこともある
- 業者によっては還付金を受け取れないことがある
価値のあるクルマは安く買い叩かれてしまうこともある
廃車買取業者は、中古車として転売できないようなクルマの買取に特化しており、転売先も廃車扱いのクルマに強いルートを用意しています。そのため、まだ価値があるクルマの場合には、相場より安い値段が提示されることも。
走行が可能なクルマであれば、廃車買取に処分を依頼する前に中古車買取業者をあたってみることをオススメします。
業者によっては還付金を受け取れないことも
クルマを廃車にすると、先払いしている自動車税や重量税の還付を受けることができます。基本的にはクルマの持ち主に還付されるべきお金ですが、業者によっては「査定金額に還付金相当額が含まれている」などの理由でユーザーが受け取れないことも。
損をしないためには、還付金をユーザーに支払うことを明記していたり、契約前に還付金の取り扱いについて、しっかりと説明をしてくれる業者を選ぶことが大切です。
廃車扱いのクルマの処分は業界大手のカーネクストがオススメです。カーネクストなら廃車にかかるレッカー費用・解体費用・手続き代行費用が無料。さらに公式HPでは自動車税の還付について明記されており、安心して処分を任せることができます。
また廃車買取の実績が多く、知識が豊富なため、初めての廃車買取に不安を感じている方にも丁寧に対応してくれます。
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廃車しかないと諦める前にチェック!クルマの状況に合わせた賢い売却方法
「年式が古いし走行距離も多いから買取はできないだろう」と、初めから廃車しかないと諦めてしまう人も多いですが、エンジン等の主要部品の故障がなく走行が可能なクルマであれば買取ができる可能性もあります。できるだけ手元にお金を残すためには、複数の売却方法を試してみることが有効です。
ここからはクルマの状況に合わせた賢い売却方法をご紹介。一番お得な処分方法を見つける参考にしてください。
まだ走行が可能なクルマならディーラーと買取業者で相見積を取ろう
主要部品の故障がなく、通常走行が可能なクルマであれば、古くても買取が可能な場合もあります。まずはディーラーでの下取りと中古車買取業者に査定を依頼してみてください。
ディーラーの下取り価格+新車値引きなどのサービスと、中古車買取店での査定額を比較して、お得なほうでクルマを売却しましょう。
廃車買取よりも高額査定が出る可能性が高い
ディーラーや中古車買取店で値段が付くようなクルマの場合は、廃車買取よりも下取りや買取のほうが高額査定が付く可能性が高いです。
また中古車買取業者は、会社によって高く買取ができるメーカーや車種が異なります。クルマを高く売りたいのであれば、3社程度の業者に相見積を取ることをオススメします。
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故障車・不動車は廃車買取業者に査定を依頼しよう!
主要部品が故障している・動かないクルマは下取りや買取ができない可能性が高いです。そのようなクルマの処分は廃車買取業者に依頼しましょう。
下取り・買取で値段が付かなかったクルマも買い取ってもらえる可能性がある
廃車買取業者は、中古車として転売することを目的としたディーラーや中古車買取店と転売ルートが異なります。そのため他で0円査定をされたクルマに値段を付けられることも。
明らかに廃車扱いのクルマや、買取ができなかったクルマは、最後に廃車買取業者の査定を試してみてください。
値段が付かなかったとしても廃車費用がかからない
廃車買取業者でもクルマに値段を付けられないことがありますが、もし0円査定だったとしても、処分費用はかかりません。
ディーラーなどで廃車を依頼した場合には数万円が請求されることもありますので、ユーザーにとってメリットが大きい処分方法と言えるでしょう。
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Q&A
Q.廃車寸前のクルマでも下取りをしてもらうことは可能?
A.下取りは可能です。ただし中古車として転売が難しいクルマの場合、0円査定となるケースがほとんどです。クルマの状況によっては、お金を受け取ることができないどころか、処分に必要な費用を請求されることもありますので、別の売却方法を検討することをオススメします。
Q.高く売るためにはどの売却方法を選べば良い?
A.基本的に「買取」が高額査定を出してくれやすいです。しかし低年式や高走行距離車のように転売時に利益を見込めないクルマだと、買取で値段が付かないこともあります。0円査定をされてしまった場合は、古いクルマやボロボロのクルマの買取に特化した廃車買取業者を選びましょう。
Q.廃車買取業者は安心して任せられる?
A.廃車買取でトラブルが多いのも事実です。安心してクルマを任せるためにも多くの買取実績を持ち、質問に丁寧に答えてくれる業者を選ぶことをオススメします。特に査定額の減額やキャンセル料、還付金に関するトラブルが多いので、契約前にきちんと確認しておきましょう。あいまいな回答だったり、はぐらかすような対応をする業者であれば避けたほうが良いでしょう。
Q.業者に任せても税金の還付は受けられる?
A.基本的にクルマのユーザーは自動車税や重量税の還付金を受け取る権利を持っています。しかし、業者の中には還付金の説明をしなかったり、還付を求めたら「査定額に相当額を含んでいる」と言ってくることも。トラブルを防ぐためにも契約前に還付金の取り扱いについて確認しておきましょう。
Q.自分で廃車手続きは可能?
A.自分で廃車手続きをすることも可能です。自分で手続きを行えば代行費用がかかりませんが、解体費用や運搬費用を考えると、かえって費用を高額にしてしまうケースが多いです。廃車と決めたなら、廃車費用のかからない廃車買取業者に処分を依頼することをオススメします。
まとめ
廃車寸前のクルマでもディーラーで引き取ることが可能です。しかし、中古車として転売でいないクルマの場合、0円査定になることがほとんどです。お金を受け取れないどころか、クルマの処分費用として数万円を請求されてしまうことも。
費用をできるだけ抑えて古いクルマを処分するには、廃車買取業者へ依頼することをオススメします。廃車買取業者は廃車扱いのクルマの買取に特化しています。処分にお金がかかると言われたようなクルマでも、値段を付けて買い取ってもらえるかもしれません。
廃車買取業者でも値段が付かないケースもありますが、動かない・壊れているといったクルマでも処分にお金がかかりません。費用を抑えることもできますので、廃車寸前のクルマの処分をするのであれば廃車買取がお得です。
ただし、まだクルマとしての価値を残している車両の場合、中古車買取に出すと高く買取してもらえるケースがあります。少しでも手元にお金を残したいのであれば、廃車しかないと諦める前に、買取や下取りも試してみると良いでしょう。