2021年10月24日に大分県オートポリスで開催されたスーパーGT選手権 第6戦のGT300クラスでは、ポールポジションからスタートした TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが2016年以来となるプリウスの勝利をポール・トゥ・ウィンで達成した。(写真提供:GTA)

ポールのプリウス以下、順当なレーススタート

GT300クラスのポールポジションは31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT、2番手に100kgのウェイトを積みながらも61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが並ぶ。3番手に52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT、4番手に65号車LEON PYRAMID AMG、そして5番手に前戦まで代役でGT500クラス37号車スープラをドライブしていた阪口晴南が加わった96号車K-tunes RC F GT3。

決勝レースはクリーンなスタートで、上位陣は予選順位のまま周回を重ねる。トップの31号車プリウスを追う2番手の61号車BRZと52号車スープラは一時接近戦となるが、やがてトップ3台は互いに距離を取り始め落ち着いたレース展開へ。この後、下位走行マシンのクラッシュにより2度のSC(セーフティカー)が導入されるが順位変動には至らず。

画像: 31号車プリウスを先頭に予選順位のままクリーンにスタート

31号車プリウスを先頭に予選順位のままクリーンにスタート

画像: レース序盤、62号車BRZと52号車スープラの2番手争い

レース序盤、62号車BRZと52号車スープラの2番手争い

ピットインを挟み2番手にRC Fが浮上

2度目のSCが解除された24周目から、次々とルーティンのピットストップが始まる。まず26周目に3番手52号車スープラと4番手65号車AMGが、28周目に96号車RC Fが相次いでピットイン。そして29周目にトップの31号車プリウスがピットへ向かう。30周目に上位陣で最後となった61号車BRZがピットインし実質のトップでコースに復帰するが、タイヤの暖まった31号車プリウス、96号車RC Fに抜かれ、ピットインしたグループでの3番手へポジションダウンしてしまう。

40周目に暫定トップの11号車GAINER TANAX GT-Rがピットインを済ませると、これで31号車プリウスが名実ともにトップへ復帰。すでに2番手以下に15秒以上のリードを築きあげており、余裕をもってトップチェッカーを受けた。ピットストップ前後で順位を上げた96号車RC Fが2位に入り、3位、4位は接戦の末61号車BRZ、52号車スープラの順でフィニッシュ。5位には予選22番手スタートながら、ピットストップを最後まで遅らせた戦略で上位入賞を果たした11号車GT-Rが入賞した。

画像: ベテラン新田守男のピットへのインラップが功を奏し、96号車RC Fが2位に浮上

ベテラン新田守男のピットへのインラップが功を奏し、96号車RC Fが2位に浮上

画像: 31号車プリウスがポール・トゥ・ウィンで久しぶりのトップチェッカー

31号車プリウスがポール・トゥ・ウィンで久しぶりのトップチェッカー

シリーズポイントランキングでBRZがリード

ポール・トゥ・ウィンとなった31号車TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは、チーム2016年以来の5年ぶりとなる久々の勝利となった。96号車K-tunes RC F GT3は阪口晴南が復帰し今季初表彰台を達成。そして3位の61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rがノーポイントだったことで、差を広げてシリーズランキング首位の座を守っている。

画像: 表彰台メンバー全員が満面の笑み、2位3位でもその価値は大きい

表彰台メンバー全員が満面の笑み、2位3位でもその価値は大きい

スーパーGT第6戦 GT300クラス決勝結果

1位 31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)
2位 96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)
3位 61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
4位 52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
5位 11号車 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)
6位 4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)
7位 10号車 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)
8位 65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)
9位 9号車 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)
10位 25号車 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)
11位 56号車 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)
12位 88号車 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
13位 7号車 Studie PLUS BMW(荒聖治/山口智英)
14位 50号車 ARNAGE AMG GT3(加納政樹/柳田真孝)
15位 21号車 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太郎/篠原拓郎)
16位 18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)
17位 244号車 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)
18位 2号車 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)
19位 60号車 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
20位 55号車 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)
21位 5号車 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)
22位 34号車 Yogibo NSX GT3(道上龍/密山祥吾) 
23位 30号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(永井宏明/織戸学)
24位 6号車 Team LeMans Audi R8 LMS(本山哲/片山義章)
25位 87号車 グランシード ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)
26位 360号車 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝之/田中篤)

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