モーターマガジンも即席チームで参戦
M4マドンナカートは、女性だけが参加できる60分耐久のカートレースだ。 2020年11月に新東京サーキットで第1回目、2021年7月には神戸スポーツサーキットで第2回目、そしてその第3回目が2021年9月19日(日)に開催された。
開催当日の朝まで、台風14号の影響が心配され、大雨の中でのレースかと思われたが、予想を覆す台風一過の晴天に恵まれ、当日は25チーム67名が参戦した。
そもそもM4マドンナカートは、レンタルカートを使った女性だけのカートレースで「誰もが気軽にモータースポーツを楽しめる」イベント。カートレースと謳いながら、その趣旨は「エンジョイカート」なので初心者からベテランカーターまでが楽しめるのである。
「どれだけ安全に抜くか」というかけ引きも重要
ちなみにこのイベントは、満20歳以上の女性を対象としたファンレースとなり、チーム(2 ~ 3名)戦で競われる。レース 形式は、60分耐久戦で、2回のドライバー交代が必要となっている。
本誌では第1回、第2回とも取材してきたが、今回は即席チーム「モーターマガジン with dino.network」を結成し参戦(この模様はYouTubeのモーターマガジンMovieでどうぞ)した。ドライバーのひとりはカートに乗るのが3回目、もうひとりはカート経験2回という初心者である。そう、このカート大会は、初心者とベテ ランカーターが混走することも特徴で、「どれだけ安全に抜くか、安全に抜かれるか」、というかけ引きも重要。それが面白味であり醍醐味ともなっている。
カート初心者へのフォローも万全だ。本戦前には初心者講習(カートの乗り方、安全な走り方、ルールなど)や実際のコースを使用した練習走行も用意されているのだ。ちなみに当日の参加者の1/3がカート初心者だった。もちろん、チーム「モーターマガジン」もこの初心者講習を受け、練習走行時間を目一杯活用した。
さて、結果だが、最多周回数57周でトップチェッカーを受けたのはチーム「温玉りんご」で2位には同じ周回数だった「Team supAma」が入った。そしてカート初心者2名で参戦した「モーターマガジン」は全25チーム中22位、周回数42周だった。結果はともあれ、参戦したふたりはレース後に「楽しかった、来年も出たい」と笑顔でコメント、久しぶりの屋外イベント参加ということもあり、心地良い筋肉痛を味わったことだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:KRP)