まずはスプリント予選でのポイントの奪い合いへ
11月12日金曜日、スプリント予選のスターティンググリッドを決めるノックアウト形式の予選が16時(日本時間11月13日4時)から行われた。フリー走行1回目で降った雨はやんだものの、インテルラゴス・サーキットの天候はくもり、気温16度、路面温度24度というコンディションで開始された。
この予選ではソフトタイヤしか使用できないのでタイヤ戦略はシンプルだが、予選前のセッションは60分間のフリー走行1回しかないのでセッティングが難しく、またコース全長が短いのでトラフィックに対応しなければならないものとなった。
予選でトップタイムをマークしたのは、今季5度目のエンジン交換を行い決勝での5グリッド降格が決まっているハミルトン 。新しいエンジンの効果もあるのかフリー走行から好調で、あっさりと予選の1番グリッドを獲得した。
フェルスタッペンは最終アタックのターン12でリアがややスライドしタイムを更新できず2番手。その後に、バルテリ・ボッタス(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)と続き、メルセデスとレッドブル・ホンダのガチンコ勝負の様相となっている。
なお、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)はブラジルでも好調で、2強に続く5番グリッドを獲得。インテルラゴス・サーキット初走行の角田裕毅は13番グリッドから予選をスタートすることになった。
タイヤを供給するピレリは「滑りやすい路面、涼しいコンディションで予選が行われました。この週末、インテルラゴスの天気は不安定で、チームはスプリント予選とレースでどのタイヤを使用するかを検討しなければなりせん。 明日の最後のフリー走行の後、チームが戦略を決定するために、タイヤに関するさらに価値のある情報を提供する予定ですが、決勝レースではミディアムタイヤとハードタイヤが中心になるでしょう」とコメントしている。
決勝レースのスターティンググリッドが決まるスプリント予選は11月13日16時30分(日本時間14日4時30分)、決勝は11月14日14時(日本時間15日2時)に開始される。
2021年F1第19戦ブラジルGP予選 結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデス) 1:07.934
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 1:08.372
3位 77 V.ボッタス(メルセデス) 1:08.469
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ) 1:08.483
5位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ) 1:08.777
6位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:08.826
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:08.960
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス) 1:08.980
9位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス) 1:09.039
10位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) 1:09.113
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13位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
スプリント予選のスターティンググリッドは予選の順位で決定。スプリント予選中のピットストップの義務はなく、スタートタイヤは自由に選択できる。また、スプリント予選の上位3選手にはそれぞれ、3ポイント、2ポイント、1ポイントが与えられる