フェラーリの2台を抑えての6位入賞
予選で力強さを見せたアルファタウリ・ホンダの2台だったが、決勝スタートで6番グリッドのピエール・ガスリーが8番手に、8番グリッドの角田裕毅はエステバン・オコン(アルピーヌ)との軽い接触により12番手までポジションを落とす苦しい展開となってしまう。
10周目のセーフティカー導入時はともにポジションを挽回するためステイアウトすると、1回目の赤旗中断のタイミングを活かして、ともにハードタイヤに交換してレース最後まで走る戦略に出る。
しかしリスタート後に再びクラッシュが発生してまた赤旗中断。角田はここで作戦を変更して再びミディアムタイヤに交換する。
2度目のリスタートでガスリーは6番手をキープ。角田はミディアムタイヤで抜群のスタートを見せて9番手までポジションを上げるが、その後、セバスチャン・ヴェッテル(アストンマーティン)との接触によりフロントウイングを破損。さらにこれにより5秒のタイムペナルティを受けて大きく後退してしまう。
ガスリーはその後、終始いいペースを見せて、終盤にはダニエル・リカルド(マクラーレン)を追いつめる6位でフィニッシュ。接触やペナルティなどなくクリーンにレースを終えている。一方の角田は、23周目にハードタイヤに交換するなどアグレッシブな作戦に出るが、ヴェッテルとの接触が響いて14位という残念なレース結果になった。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「満足のいく結果をあげることができました。フェラーリの前、トップ6で終えることができ、多くのポイントを獲得することができて、とても嬉しいです。初めてのサーキットということで難しいレースになると予想していましたが、この週末のパフォーマンスは素晴らしく、いい位置からスタートすることができました。レース中はいろいろなことがあり、時間も長くなって、集中し続けることが大変な一戦でした。また、1コーナーにかけて難しいコースなので、今日のレース中に3回あったスタートではとても緊張しました。しかし、チャンスを逃すことなく、最後はいい結果に結びつけることができたと思います」
角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
「タフな一戦になりました。レース序盤で苦戦することが多かったのですが、最後のリスタートを上手く利用していくつかポジションをあげることができました。少しプッシュしすぎたせいで、残念ながらヴェッテル選手と接触してしまいました。その時点でのペースは悪くなかったので、無理せずに次のチャンスを待つべきだったと感じます。これについては自分の判断ミスだったと思っているので、レース後に彼には謝りました。ポイント獲得まで目前だったこともあり、とても悔しいレースになりました」
なお、ガスリーは6位でフィニッシュし8ポイントを獲得。これで今季の獲得ポイントが100ポイントを超えたが、コンストラクターズ選手権でエステバン・オコンが4位に入ったためアルピーヌ・ルノーとの差は拡大。5位の座獲得は難しい状況となってきた。
次戦第22戦最終戦アブダビGPは、ヤスマリーナ・サーキットで12月10日に開幕する。
2021年F1第21戦サウジアラビアGP決勝 結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデス)50周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+11.825s
3位 77 V.ボッタス(メルセデス)+27.531s
4位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+27.633s
5位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+40.121s
6位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)+41.613s
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+44.475s
8位 55 C.サインツ(フェラーリ)+46.606s
9位 99 A.ジョビナッティ(アルファロメオ・フェラーリ)+58.505s
10位 4 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス)+61.358s
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14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+1周
リタイア 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)
2021年F1ドライバーズランキング(第21戦終了時)
1位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)369.5 ※
2位 L.ハミルトン(メルセデス)369.5 ※
3位 V.ボッタス(メルセデス)218
4位 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)190
5位 C.ルクレール(フェラーリ)158
6位 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)154
7位 C.サインツ(フェラーリ)149.5
8位 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)115
9位 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)100
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14位 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)20
※:両者同点だが、優勝回数の差により順位を決定
2021年コンストラクターズランキング(第21戦終了時)
1位 メルセデス 587.5
2位 レッドブル・ホンダ 559.5
3位 フェラーリ 307.5
4位 マクラーレン・メルセデス 269
5位 アルピーヌ・ルノー 149
6位 アルファタウリ・ホンダ 120