多様性の時代を象徴する激戦に
2021年で第42回となる日本カー・オブ・ザ・イヤーだが、過去10年ではマツダが3回、スバルとボルボが2回、トヨタ、日産、フォルクスワーゲンが1回、イヤーカーを獲得している。
さて、最終選考会では2021年11月5日に決定していた10ベストカーの中から選考委員が今年のイヤーカーを選出した。今回は例年にも増して激戦となったが、結果は別表のとおり、335点で「日産ノート/ノート オーラ」が見事にイヤーカーに輝いた。
60名の選考委員には25点の持ち点があり、10ベストカーの1台に10点、それ以外の4台に残りの15点を9点以下で割り振るという方式で選出は行われるが、日産ノート/ノート オーラに14名が10点を入れた。
しかし、2位となった総得点264点の「トヨタ GR86/SUBARU BRZ」にも14名の選考委員が10点を入れており、さらに4位の「三菱 アウトランダーPHEV」は12名の選考委員が10点で、その激戦ぶりが伺える。
勝負の分かれ目はいかにまんべんなく点数を得られるかということになり、その点で量販モデルの日産ノート/ノート オーラが他車より勝ったと言えるだろう。また、ホンダ ヴェゼルに10点を入れた選考委員は5名だったが総得点は227点で3位となっている。これもまんべんなく高評価を得られた結果だろう。
さらに輸入車で一番の点数を得たモデルに与えられるインポート・カー・オブ・ザ・イヤーに「フォルクスワーゲン ゴルフ」が選出された。そして各部門賞は下記のとおりとなっている。
さて、激動の時代と言われる自動車業界、来年以降はさらに電動化モデルが増えてくるだろう。そうした中でどのようなクルマが日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるのか。これからも注目していきたい。
【投票結果】
1位:日産 ノート/ノート オーラ(335点)
2位:トヨタ GR86/SUBARU BRZ(264点)
3位:ホンダ ヴェゼル(227点)
4位:三菱 アウトランダーPHEV(206点)
5位:フォルクスワーゲン ゴルフ(168点)
6位:トヨタ MIRAI(104点)
7位:シボレー コルベット(81点)
8位:メルセデス・ベンツ Cクラス(51点)
9位:トヨタ ランドクルーザー(45点)
10位:BMW 4シリーズ(19点)
日本カー・オブ・ザ・イヤー
「日産 ノート/ノート オーラ」
インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
「フォルクスワーゲン ゴルフ」
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー
「BMW 4シリーズ」
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー
「三菱 アウトランダーPHEV」
パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー
「シボレー コルベット」
K CAR オブ・ザ・イヤー
「ホンダ N-ONE」