クルマの故障は買い替えを考えるきっかけの一つになるかと思いますが、このとき「故障しているクルマでも買い取ってもらえるのか?」という疑問は誰しも浮かぶと思います。

結論、基本的にはどんな故障車も買取先が見つかる可能性は高いです。日本産のクルマは、たとえ故障していたとしても新興国を中心とした海外で人気があることや、故障車から使えるパーツを取り出して再利用を図ることができるためです。

しかし、国内向けの再販をメインにしている一般中古車買取店では扱ってもらえないことが多いため、故障車専門の買取店に依頼する必要があります。

そこで、この記事では故障車を専門としている買取店や、故障車を買取査定に出す際の注意点などをお伝えします。「故障車は売るのが難しいではないか」と思っていた方も、この記事を参考に、スムーズな売却を実現していただけますと幸いです。

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どんな故障車も買取してもらえるって本当?

クルマの故障と言っても様々ですが、故障によってクルマの商品価値は下げることは明らかですので、「故障車なんて買い取ってもらえるのか?」と心配している方もいるのではないでしょうか。

まずは、故障車は買取してもらえるのかどうか、という点からお話しします。

重度の故障を抱えたクルマも買取されている

結論、自走不可になるような重大な故障を抱えたクルマでも日常的に買取はされています。

例えば、エアコンやオーディオなど走行に関係ない部分の故障もあれば、エンジンやトランスミッションなど、クルマの基幹部分に関する故障など様々ありますが、いずれの故障でも問題ありません。どのような故障を抱えていたとしても、買い手が見つかる可能性は高いと考えていただいて結構です。

ですから、よほどの理由がない限り自分でお金をかかって処分してしまうよりは、まずは買取店に相談したほうがお得です。

どんな故障車でも買取される理由2つ

では、どうしてどのような故障車でも買取されるのか、その理由は大きく2つあります。

  • 日本のクルマは故障していても海外で高い人気があるから
  • 使えるパーツがまだ残っているから

1.日本のクルマは故障していても海外で高い人気があるから

「故障したクルマの商品価値は著しく下がる」というのは日本人の考え方であって、海外に目を向けると、この考え方が当てはまらない国がたくさんあります。

特に新興国では「故障していても走行に問題なければ気にしない」と考える人も多く、さらに、たとえ故障していてもメイド・イン・ジャパンのクルマにある種の憧れを抱いて買う人もいます。日本のクルマの寿命はかなり長いというイメージが浸透しており、多少の不具合は気にしません。

ちなみに、クルマの賞味期限のように言われる「10年10万キロ」ですが、これも海外に目を向けると気にしない価値観を持つ国も多いです。

グローバル化が進んだおかげで、現在はこうした国々への輸出産業が盛んになっており、これが故障車でも買い手が見つかりやすい大きな理由となっています。

2.使えるパーツがまだ残っているから

クルマは故障したら全ての商品価値がなくなるかといえばそうではありません。機械の集合体である以上、故障している場所が1カ所でも複数でも、なにかしら使える部品は必ずあります。

このように、どんな故障車にも価値は残っているので、買取たいという業者が存在するのです。

最近はSDGsの考えが重要視されていますが、故障車から使える部品を取り出し再利用することは、資源を守るという観点で言っても優秀かと思います。

故障車専門のおすすめ買取店7選

どんな故障車も買い手が見つかる可能性が高いですが、故障の程度によっては一般の中古車買取店では扱ってもらえないため、故障車専門の買取店に依頼する必要があります。

お近くにそのような故障車専門買取店があればいいですが、なかなか見当がつかない方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここからは全国対応で故障車を専門に扱う買取店を紹介します。気になる買取店があれば公式サイト等をぜひチェックしてみてください。

  • カーネクスト
  • ユーカーパック
  • 廃車王
  • 廃車本舗
  • ナビクル廃車買取
  • ハイシャル
  • カービュー事故車買取

【おすすめ1】カーネクスト

画像: 画像引用:カーネクスト carnext-haishakaitori.jp

画像引用:カーネクスト

carnext-haishakaitori.jp

最初におすすめするのはカーネクストです。テレビCMなども積極的に起用しているため、すでにご存知の方も多いのではないでしょうか。

カーネクストは故障車のみならず、低年式車や過走行車、事故車などいわゆる訳あり車全般の買取全般の買取を専門とする買取店です。

電話上で査定を行うシステムなので、余計な手間をかけず素早くクルマを売りたい人に向いています。「もともと故障車だし、じっくり査定してもらう必要はない」と考えている人も多いと思いますので、そのようなニーズは少なからずあるのではないでしょうか。

さらに、仮に買値がつかないような状態のクルマでも、廃車代行費用、レッカー代、引取り料全て無料でクルマを処分してくれます。

基本的な流れは、webまたは電話からの査定依頼後、スタッフとの電話で査定が終了します。査定額に納得すれば、後日クルマを手数料無料で引き取りに来るので、事前に査定時に伝えられていた書類を揃えて引き取り日時まで待っているだけです。引き取りが完了すると、1週間から2週間で買取金額をユーザーが伝えた指定の口座に振り込まれます。

全国対応、どんな状態のクルマに対応できる買取店ですので、あらゆる人におすすめできる買取店です。気になる方は公式サイトから査定依頼をしてみてはいかがでしょうか。

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【おすすめ2】ユーカーパック

画像: 画像引用:ユーカーパック ucarpac.com

画像引用:ユーカーパック

ucarpac.com

続いて紹介するのが、ユーカーパックです。ユーカーパックはオークション型の一括査定サービスです。従来型の一括査定と異なり、全国の買取店からの入札を受けられるのが特徴です。ユーカーパックには全国約8000の買取店が参画しており、その中には故障車の買取に積極的なお店も含まれています。

また、軽度な故障の場合は一般買取店でも買取される場合があり、いきなり故障車専門買取店に持ち込むよりも高値で買取してくれることもあります。その点、一般買取店、故障車専門買取店両方にアプローチできるユーカーパックは、とても便利なサービスと言えるでしょう。

オークション型査定と言っても、ユーザーにかなり優しい設計になっており、出品料や成約料は無料の上、最低落札価格に届かなかければ強制的に落札になることもありません。

軽度な故障の場合にはおすすめできるサービスですので、当てはまる方は利用してみてはいかがでしょうか。

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【おすすめ3】ナビクル廃車買取

画像: 画像引用:ナビクル廃車買取 haishakaitoru.com

画像引用:ナビクル廃車買取

haishakaitoru.com

ナビクル廃車買取もおすすめの故障車買取店です。ナビクル自体はクルマ一括査定サービスですが、こちらは廃車買取専門の部門になります。

おすすめの理由が、ナビクル廃車買取を運営する株式会社エイチームライフデザインが上場企業である点です。ご存知の方も多いと思いますが、上場企業であり続けるためにはかなりクリーンな企業体制を維持しなければならないため、運営体制にはある程度の信頼を置けると考えていいでしょう。2023年、大手買取店の不正があり、漠然とクルマ買取店に対して不信感をお持ちの方も多いと思いますが、そうした裏付けがあると安心材料になります。

また、ナビクルはクルマ全体として価値を付けるのではなく、パーツごとに価値を付けて査定いる点も好評です。ボロボロでも国内外に人気があるクルマで使えるパーツがあれば、高額買取が期待できるのがナビクル廃車買取でしょう。

インターネットから必要事項を入力して申し込むだけですが、その項目はたったの7項目、25秒で完了します。入力が終わるとナビクル廃車買取から電話連絡がくるので、忙しい方でも都合に合わせて廃車依頼が可能です。

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【おすすめ4】廃車王

画像: 画像引用:廃車王 www.haishaou.com

画像引用:廃車王

www.haishaou.com

廃車王の加盟店は、国内唯一の経済産業大臣の認可を受けたNGP日本自動車リサイクル事業協同組合の組合員です。NGPグループは、中古パーツやリサイクルパーツを日本全国の整備工場に販売している事業組合なので、安心して故障車を買取に出せます。

全国150店舗のネットワークで、故障車の買取査定を無料で行うのはもちろん、引き取りも原則無料のほか、廃車手続き代行も無料なのでユーザーが負担するお金はありません。

故障車は、状況により再販が可能であれば海外の流通ルートに流して販売するほか、国内向けにはクルマを分解して整備事業者に中古パーツとして販売しています。また最近では個人ユーザー向けにも、NGPグループでは中古パーツを販売しているので、多くの故障車などの廃車買取に力を入れています。

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【おすすめ5】廃車本舗

画像: 画像引用:廃車本舗 haisyahonpo.jp

画像引用:廃車本舗

haisyahonpo.jp

廃車本舗は、2000年創業と比較的新しい企業ですが、ほかの廃車買取より海外輸出ルートに強い業者です。

廃車となる故障車を状況別に各国のルートに販売するほか、部品としても国内外に流通させています。また、海外に強い一つの理由として、国内の事業者オークションで中古車を買い付けて海外に向けて輸出していることが挙げられます。

海外輸出には、国内の業者と海外の業者へ大きなコストがかかりますが、廃車本舗では海外輸出業者と連携しているため、販売経路も確立しています。このことから、他店では値段が付かない故障車にも買取価格が付く場合があります。

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【おすすめ6】ハイシャル

画像: 画像引用:ハイシャル haishall.jp

画像引用:ハイシャル

haishall.jp

ハイシャルは、365日年中無休で買取業務を行っているため、初めてで不安の方も休みが不規則な方も安心して利用できます。

故障車してからすでに10年以上経過したクルマでも買取可能なほか、水没車や事故車といった故障車の買取も行っています。もちろん査定無料で0円以上での買取を保障しているほか、廃車手続き代行も無料で行ってくれます。

古いクルマであっても商用車や希少車の故障車は、買取査定が高額になる場合があります。そうしたクルマであればたとえ20年以上前のものであっても、買取価格に期待が持てるでしょう。

もうひとつハイシャルの大きな特徴が、エリアによっては当日引き取りが可能ということです。LINEで写真を送信するだけで査定が完了し、しかも当日引き取りされるので、忙しい方や仕事の都合で故障車の処分に時間が取れない方には、特にお勧めです。

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【おすすめ7】カービュー事故車買取

画像: 画像引用:カービュー kaitori.carview.co.jp

画像引用:カービュー

kaitori.carview.co.jp

カービュー事故車買取は、ヤフーの完全子会社として運営するクルマ総合情報サイトcarview!の廃車買取事業です。クルマ情報SNSで有名な「みんカラ」も運営しているので、口コミなどの情報から、最適な廃車買取業者を提供しています。

一般的に廃車買取では、複数同時査定はあまり見られませんが、カービュー事故車買取では、一度に多くの買取業者に査定依頼ができるので、一番高い廃車買取業者に売却できるメリットがあります。

カービュー事故車買取であれば、carview!ならではの、2万件を超える査定口コミと実績があるので、廃車買取業者を比較しながら売却先を検討できます。また、全国230社以上と提携しているので、全国どこでも廃車買取が可能です。

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失敗しない故障車買取店のおすすめの選び方

ここからは、査定を依頼する故障車買取店をどのように選べばいいかについてお伝えします。ポイントは以下3つです。

  • 故障の程度に応じて買取店を使い分ける
  • 廃車手続き・レッカー移動が無料の買取店を選ぶ
  • 還付金について説明がしっかりしている買取店を選ぶ

1.故障の程度に応じて買取店を使い分ける

故障車を売却する場合、売却先を廃車買取業者に限る必要はありません。故障の程度や故障している場所により、一般中古車買取店でも買取可能なケースも多くありますし、基本的には一般買取店のほうが高値がつきやすいです。

基本的な考え方としては、「走行に支障がない故障なら一般中古車買取」「走行できない故障の場合は廃車買取」と構えておくと良いかと思います。

軽度の故障の場合は一般買取店へ

故障車の中には、故障の状態や故障した部品によって、廃車買取ではなく一般買取に出したほうが高額になるケースがあります。

クルマの知識があまりないと、エンジンが始動しないだけで大きな故障と勘違いされる方もいますが、実際は軽微な故障であることが少なくありません。

このほか、走行装置に全く関係ない以下のような故障も、一般買取のほうが高額になる場合があります。以下、簡単な例を挙げますので参考にしてください。

例①エアコンなど走行に関係ない部分の故障の場合→一般買取へ

カーエアコンは、今ではなくてはならない装備品ですから、カーエアコンが故障するとクルマとしての価値がないように考える方もいます。しかし、カーエアコンが故障していてもクルマが問題なく走行できるなら、一般買取に査定依頼
してみましょう。

このほか、カーナビなども故障していてもアフターパーツで代用が効くため、走行装置に問題がなければ一般買取のほうが有利といえます

このように、走行に支障がない快適装備などが故障しているだけなら、修理費用をそれほどかけずに再販ができます。一般買買取であれば予想外の高額査定になる可能性があります。

例②バッテリー上がりでエンジンがかからないだけの場合→一般買取へ

クルマが動かなくなる理由には数多くの原因が考えられますが、その中でも比較的多いのがバッテリー劣化による始動不良です。

バッテリーは、3年程度での新品交換を推奨されていますが、毎日使用していると3年どころか5年以上経ってもそのまま使い続けられる場合があります。しかし、何かのタイミングが重なると、突然エンジンが始動しなくなります。すると、今までなんでもなかったクルマだったので、オーナーはクルマの寿命と勘違いして廃車を検討する場合があります。

しかし単なるバッテリー上がりであれば、バッテリーを交換して一般買取に依頼したほうが断然お得
です。クルマが突然始動不良となりバッテリー上がりが原因であることが明らかならば、故障ではないので廃車にするのは勿体ないでしょう。

例③へこみや擦り傷が多いクルマの場合→一般買取へ

まだ5年や7年程度のクルマで、ドアなどにへこみがありドアの開閉に問題があっても、故障車として廃車買取に査定依頼するより、一般買取のほうが高額査定が期待
できます。

へこみや擦り傷は、見た目も古臭く感じさせるので、廃車を考えたくなる方も多いでしょう。しかし、へこみや擦り傷は修理が可能であり、中古車として再販できる可能性が高いといえます。また、フロントフェンダーのへこみが原因でドアの開閉が困難なクルマがありますが、フェンダーを交換するだけで、また普通にドアの開閉ができるようになります。

もちろんへこみやキズがある場合、中古車市場では人気が高いクルマでなければそれほど高額査定は期待できません。それでも廃車買取に売却するよりは、高額になるケースがほとんどでしょう。

重度の故障の場合は故障車専門店が確実

故障した場所や故障の状態によって修理費用は大きく異なります。クルマの価値を超えるような修理費用が掛かる場合は、廃車買取に依頼したほうが良いでしょう。

修理費用がクルマの価値を上まわる場合としては、クルマが古くなったために修理や交換に高額な費用がかかるエンジンなどの部品が故障したときなどが考えられます。

たとえば車齢が10年以上と古く、一般買取相場が故障のない状態であっても20万円しかつかないようなクルマが、エンジンの故障で載せ替えに50万円かかるという見積もりが出たなら、修理して一般中古車買取に売却するより廃車買取のほうがお得です。

以下、故障車専門買取店にいきなり相談すべきケース例です。

例①エンジンが動かない場合→廃車買取へ

エンジンが故障して全く動かない場合は廃車買取
にしましょう。エンジン故障には様々な要因が考えられますが、整備工場などで修理するのではなくエンジン交換が必要と言われたなら、かなりの費用が発生します。

クルマはエンジンが動かなければ、中古車としての価値はありません。しかし部品としての価値は高いので、廃車買取であれば買取が期待できます。

例②エンジンがかかっても走行できない場合→廃車買取へ

エンジンが始動してもギアを入れたのに全く動かない故障があります。その中で、AT
の場合はトランスミッション(エンジンの動力をタイヤに伝える装置)の故障が考えられ、修理費用は高額になりますから、修理して一般中古車買取に出すより現状のまま廃車買取に
出したほうがお得です。

しかしエンジンが始動するならば、MT車はクラッチを交換すると走行できる可能性があります。MT車は、トランスミッションに問題があるのか、それともクラッチだけ交換すれば問題ないのか、整備工場で調べてもらいましょう。

例③フレームまで大きく損傷している場合→廃車買取へ

フレームまで損傷する事故を起こしてからも、フレームを修正して乗り続けているクルマも多数あります。通常事故車と呼ばれるクルマですが、このような事故車が故障した場合は、廃車買取
に出したほうがお得です。

事故車は、たとえ故障していなくても一般中古車買取では大きな減額があります。それが故障していると、中古車としての価値は0円になってしまいます。

また、事故車の故障は事故の影響がまったくない、とは限りません。そのため、一般的な中古車買取では敬遠される場合があるので、廃車買取で査定依頼しましょう。

2.廃車手続き・レッカー移動が無料の買取店を選ぶ

廃車買取業者は、査定無料や引き取り無料を前面に打ち出して宣伝しています。しかし廃車にする場合、車両本体を引き上げて終了、ではありません。その後にクルマを使用できないようにする抹消登録が必要で、この登録が出なければ還付金も受け取れませんから、廃車手続き無料の業者を選びましょう。

しかし、廃車買取業者の中には、査定と引き取りは無料でも、廃車手続き代行は有料にしている業者があります。また、廃車手続き代行料金について触れていなくても、買取額の
5%や10%を手数料として買取金額から引いて振り込む業者も少なからずあります。

そこで、廃車買取に査定依頼するときに、廃車手続き代行料金について聞いておきましょう。その時点で、費用が発生する、もしくは手数料がかかるといった話があれば、その業者は利用しないほうが良いでしょう。

3.還付金について説明がしっかりしている買取店を選ぶ

クルマには1年ごとに自動車税が課せられますが、クルマの使用をやめれば未使用期間分の税金は還付されます。この還付金について、処理を適切に行なっている(売却者に還付している)業者を選びましょう。

故障車買取の場合、電話で査定してもらえることがほとんどですが、最後にオペレーターから質問がないかと聞かれれば、その場で還付金について聞くこともできますので、必ず還付金の処理方法について質問しておきましょう。

しかし、還付金について知っていなければ、なんの還付金があるのか、そしてどれくらいの金額が還付されるのか、などの判断がオペレーター任せになってしまいますので、事前に故障車の税金の還付金がどれくらいあるのか事前に調べておくとよいでしょう。廃車にすると返ってくる税金は、毎年
5月に納める自動車税と車検ごとに納める重量税、そして自賠責保険です。

自動車税は、毎年3月に手放すと税金が還付されません。還付を受けたいなら2月末日までに廃車手続きを完了する必要があります。そして重量税と自賠責保険に関しては、車検残が1カ月以上残っていると還付されます。ただし自賠責保険だけは、加入している損害保険会社に連絡する必要があります。

廃車買取での還付について聞く場合は、以下の3点をあらかじめメモしておくようにします。

  • ①自動車税の還付請求はどうするのか
  • ②重量税の還付請求はどうするのか
  • ③自賠責保険の還付は代行してもらえるのか

これら3つの質問を事前に準備しておき、査定時にはそれに対して的確な説明を返してくれる業者を選ぶようにしましょう。

故障車を査定に出す際の注意点

続いて、故障車を買取に出す際の注意点をお伝えします。以下、失敗しやすい点になるので注意するようにしてください。

  • 査定時に故障の具合をごまかさない
  • 査定前には修理をしない(そのままの状態で査定に出す)
  • 契約前にキャンセルの規定を必ず確認する
  • 怪しい買取店は避ける

1.査定時に故障の具合をごまかさない

自分のクルマを少しでも良く見せようと、故障の状態をごまかそうと考えてしまう瞬間があるかもしれませんが、これはプロには通用しません。

当然ながらクルマの査定士は十分な訓練を受けたのち査定をしているので、一般の方が知らない知識を豊富に持っています。故障頻度が高い箇所については入念にチェックされるので、まずごまかしは効かないと思っていただいて結構です。

また、故障をごまかして売買契約を成立させても、後から契約不適合責任に問われることも十分考えられます。契約不適合責任とは、「売却取引時に、買主がわからない瑕疵(欠陥)があった場合、売主が買主に対して責任を負う」というものです。

ごまかしはまさに「百害あって一利なし」ですので、絶対にやめるようにしてください。

2.査定前には修理をしない(そのままの状態で査定に出す)

査定前に、少しでもクルマの状態を良好に見せようと修理などしてしまうと、査定金額より大きな出費になってしまうかもしれません。そこで、廃車査定では現状のまま査定に出すようにするのがセオリーです。

査定でのマイナス額が修理費用を上回ることは少なく、修理費用のほうが高くつくケースが多いです。最終的な手残りは修理をしないほうが多くなることが多いので、闇雲に修理に出さないほうが賢明です。

さらに、素人の手で修理をすることはもってのほかです。不具合箇所をさらに悪化させるリスクがありますので、これは絶対にやらないほうがお得です。

3.契約前にキャンセルの規定を必ず確認する

キャンセルについては売却時にトラブルになりやすい点の一つです。基本的には売買契約成立後のキャンセルは難しい条件となっていることが多いため、売買契約は慎重に結ぶ必要があります。

特に複数社で査定を受けている場合は要注意です。「今ならこの価格をつけます」という売り文句でその場で契約をしてしまうと、他の買取店とは売買契約できません。

査定士から何を言われたとしても、基本的には全ての買取店の査定額が出揃ったタイミングで売買契約を結ぶようにしてください。

そして、キャンセル規定については十分に確認するようにしましょう。

4.怪しい買取店は避ける

廃車査定を依頼したときに、事前に調べたおおよその査定相場よりかなり高額な査定額が提示された場合、その業者を疑ってかかることです。相場は多くの買取金額から算出された金額ですから、その相場よりかなり高額ということは、どこかに落とし穴が潜んでいる可能性があるからです。

廃車買取業者の中で客引きとして使う一つの方法に、相場より高い査定実績を公表して、顧客を呼び寄せることがあります。誰でも、高く買い取ると聞けば、その業者に査定依頼したくなります。けれど実際の買取査定では、表示されていた金額よりかなり安い査定額になるでしょう。

また、実際の査定で、相場より高額を提示するケースもあります。この場合、契約後にクルマを引き取る時にクレームが入れられて、査定額の減額を要求されるかもしれません。また契約書にはキャンセルの場合、キャンセル料が発生するといった文面がある場合がほとんどなので、契約書にサインする前にしっかりと契約書を確認し、査定額から減額がないことが分かった時点でサインします。

そこで、このような業者に引っかからないためには、相場より高額な査定額を出す業者は敬遠するようにしましょう。

故障車を少しでも高く売るには?

たとえ故障しているクルマだったとしても、できれば少しでも高く売りたいと考える方も少なくないと思います。故障車なので、そもそもの金額が低いですが、少しでも高額査定を狙うなら以下を意識してみてください。

1.一般買取店で扱ってもらえるか、まず確認する

本記事でも何度か触れていますが、故障車専門買取店よりも一般買取店のほうが高く買い取ってくれる可能性があります。もちろん、走行に関係するような重度の故障の場合は一般買取店では扱ってくれないことが多いですが、軽度な故障の場合は一般買取店でも扱ってくれることは少なくないです。

一手間かかりますが、まずは一般買取店で買い取ってもらえるか、チャレンジする気持ちで相談してみましょう。断られたら故障車専門買取店に相談、という順でいいかと思います。

2.複数社で査定をとる

これも手間がかかることにはなりますが、クルマを少しでも高く売るには査定額の比較が重要です。これは故障車も例外ではありません。そこで、査定は複数社でとると、より高値をつけてくれる買取店に出会えるチャンスが増えます。

自走不可な場合もある(店舗に持ち込めない場合もある)かと思いますので、そのような場合はオークション型の一括査定や、無料出張査定に対応している買取店などを利用して賢く複数社の査定を取るといいでしょう。

故障車買取でよくある質問

Q.故障車を廃車買取に依頼する際、なにを話せばよいでしょうか。

A.車種と年式、そして走行距離と車検残存期間、あとは故障車が保管してある場所だけ伝えれば、ほとんどの廃車買取で対応できます。

Q.多くの廃車買取サイトで廃車手続きが無料とありますが本当ですか。

A.廃車買取では基本的に廃車手続きが無料としている業者もあります。つまり、走行できる故障車や、移動に特殊なレッカー車が必要ない場合などです。無料で引き取りしているかどうかは、お車の状況を伝えて確認してみましょう。

まとめ

故障車は、廃車買取であれば、オーナーが金銭を負担することなくクルマを処分できます。また、故障の度合いによって、故障車なのに思いもよらない高値になる可能性があります。

しかし廃車買取は、複数の業者に査定しなければ、高値で買い取る業者を探せません。多くの廃車買取に査定依頼して、相見積もりを取ることで少しでも高く買取してもらうことが可能になるります。ですから故障車を買取に出すなら、1店舗でも多くの廃車買取業者で査定しましょう。

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