横川SA(上り)は軽井沢から東京方面へ向かって最初のSA
横川SA(上り)は、碓氷軽井沢IC(インターチェンジ)から東京へ向かって10kmほど、高速道路へ入って最初にあるSAです。横川、碓氷という地名でピンときた人がいるかもしれませんが、横川SA(上り)のすぐ南にはJRの横川駅があります。そして、碓氷峠は関東と信濃の境となる、古くからの難所と言われている峠です。
そんな碓氷峠にかつて敷かれていた鉄道(信越本線)には、なんと最大66.7パーミル(1000mで66.7m登る)というJR史上最高にきつい勾配がありました。そうしたきつい勾配を越える準備の駅だったのが横川駅。そして、その横川駅で人気を集めたのが荻野屋の「峠の釜めし」です。
横川SA(上り)にあるお店を荻野屋が手掛け、「峠の釜めし」弁当は鉄板の人気メニューとなっています。ですから、おみやげとしてお弁当の「峠の釜めし」を求める人も非常に多いとか。また、フードコートには「峠の釜めし定食」(1410円)をはじめとして、SA内で食べられるようなメニューも用意されています。
こだわりのそばを提供するレストラン
お弁当で有名な横川SA(上り)ですが、せっかくここで食事をするのであれば、やはりレストランメニューをおすすめしたいと思います。しかも、こちらのレストラン「燈歌」のオススメは、荻野屋の自家製麺を使う「おそば」。こだわりの二八そばが味わえます。12月にもなると新そばも登場するので、おすすめ度はますますアップします。
こちらのイチ押しメニューは「燈歌名物 鴨せいろそば」(1760円)。
さっそくおそばからいただけば、二八そばらしい、ツルリとしたノドごし。ちょっと、モチモチっとしているのが特徴でしょうか。ふんわりと、そばの香りが鼻をくすぐります。温かい汁は甘め。ツルツルっと、そばを流し込めば、鴨の旨味もじんわりと味わうことができます。それにしても、鴨肉が大きいですね。パクっと肉厚の鴨をほおばれば、柔らかくて濃厚で鴨らしい独特の味を楽しめます。そばをいただき、具材を味わって、あっという間に完食。ボリュームも十分。お腹が温かくなるだけでなく、気持ちもホッコリ。
いいもの食った! と大満足。
信越方面から関東へ戻る難所、碓氷峠を越えたときに食べるなら、やっぱり山の幸たっぷりのグルメがおすすめです。(文・写真:鈴木ケンイチ)
■上信越自動車道・横川SA(上り)
●営業時間
「レストラン燈歌」11:00~21:00(ラストオーダー 20:30)
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になることもあります。