首都高速道路 株式会社は、2022年3月1日から5カ所、4月1日から29カ所の料金所を新たにETC専用にすると発表した。また、4月1日から通行料金の見直しも行う。(タイトル写真はイメージです)

料金所のキャッシュレス&タッチレス化のいっそうの推進を図る

今回、ドライバーや同乗者、そして係員の感染症リスクを軽減すべくETC専用になる料金所は、以下のとおりだ。

●2022年3月1日(火)から 
一ツ橋、滝野川、浦和南(上り)、晴海、安行
●2022年4月1日(金)から 
霞が関(内回り)、霞が関(外回り)、代官町、空港西、新宿、初台、幡ヶ谷、護国寺、中環大井南、富ヶ谷、初台南、高松、王子北、四つ木(内回り)、四つ木(外回り)、清新町、さいたま見沼、浜町、加平(南行き)、加平(北行き)、加賀、新木場(西行き)、新木場(東行き)、大井、磯子、木場、横浜駅東口、新山下(上り)、新山下(下り)

開始時間については決定次第、首都高速のWebサイトなどで発表される。ETC専用料金所は、当然ながらETC車載器を搭載していない車両は通行できない。そこで首都高速では、ETC車載器購入助成キャンペーンを実施する。詳細に関しては、後日発表される予定だ。

画像: ETC専用料金所は、当然ながらETC車載器を搭載していない車両は通行できない。(写真はイメージです)

ETC専用料金所は、当然ながらETC車載器を搭載していない車両は通行できない。(写真はイメージです)

なお、首都高速では2025年度中までには約9割の料金所を、そして2030年度ごろにはすべての料金所をETC専用にする予定だ。

公平な料金体系のさらなる前進に向け、上限料金を見直し

また、2022年4月1日(金)から、首都高速の料金が変更される。2016年4月に対距離料金制度へ移行し、激変緩和のために上限料金(普通車:1320円)を設定している。首都圏のネットワーク整備もあいまって都心部の通過交通は減少したものの、都心部通過に際し周辺の路線よりも首都高速道路が割安な場合などがあり、依然として都心部に渋滞が発生している。そこで、都心部の通過交通をこれまで以上に抑制する必要があることを踏まえ、より公平な料金体系の更なる前進に向けて、首都高速道路の長距離利用において上限料金の見直しを行う。

画像: ETC利用車の、2022年4月1日からの車種別の基本料金。

ETC利用車の、2022年4月1日からの車種別の基本料金。

ETCを利用する普通車の場合、料金距離35.7km以内を利用する場合は、現行の基本料金から変更はない。料金額は0.1km毎の料金距離に応じて、10円単位で加算される。料金距離35.7km超を利用する場合は、急激な負担増を避けるため、新たな上限料金(普通車:1950円)を設定する。現金車の通行料金は、一部の区間を除いて普通車で1950円となる。

また、ETC車では混雑している昼間から、比較的交通量が少ない深夜の利用への転換を促すため、深夜割引を新たに導入する。深夜0時から4時までの間に首都高速の入口等を通過する車両(ETC無線通行に限る)の料金を20%割引する。深夜割引の適用判定は、首都高速の最初のETCアンテナとの通信時間が基準となる。

画像: 深夜0時から4時までの間に首都高速の入口等を通過するETC車両の料金を20%割引する。

深夜0時から4時までの間に首都高速の入口等を通過するETC車両の料金を20%割引する。

具体的な料金例は、以下のとおりだ(普通車・ETC利用)。

●三郷JCT〜中環小松川(料金距離18.1km)
 現行:750円→4月1日から:通常750円/深夜:600円
●川口JCT〜用賀(料金距離38.6km)
 現行:1320円→4月1日から:通常1420円/深夜1140円
●さいたま見沼〜並木(料金距離86.6km)
 現行:1320円→4月1日から:通常1950円/深夜1560円

なお、ETC車の大口・多頻度割引のさらなる拡充なども行われる。軽自動車や二輪車、大型車の料金体系など、詳細に関しては首都高速のWebサイトを参照してほしい。(図版:首都高速)

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