2022年1月14日の「東京オートサロン2022」で日産が発表した新型フェアレディZ。2021年の8月にニューヨークで発表された北米仕様に続いて、待望の日本仕様がお披露目された。速報の第1弾に続いては、その発表会イベントの模様について紹介しよう。

注目のオレンジの「カスタマイズド・プロト」は出るのか?

画像: 同時に公開された新型フェアレディZのカスタマイズド・プロト。フロントグリルは上下二段に分けられ、ボンネットやボディサイドにデカールを装着する。

同時に公開された新型フェアレディZのカスタマイズド・プロト。フロントグリルは上下二段に分けられ、ボンネットやボディサイドにデカールを装着する。

トークショーのラストには、オレンジにカラーリングされ注目を集めた「カスタマイズド・プロト」について言及。田村氏によれば「これはまぁ、『やっちゃえ日産』というか、コンセプトカーです。あのまま売るということではない。オレンジでやってみようとか432とか、オマージュカラーで、バンパーやフェンダーもやって・・・。やっぱりオートサロンだから、ノーマルの市販車2台持って来て発表会というわけにも行かないだろう、と。そこはチューンドやカスタマイズというのを日産としても表現したかった」と語る。

そして、「いつかは売りたいと思っています。ただし、それはお客さんの声がないと我々も製品化できない。そして何より、ベースのクルマを買ってもらえないと、こうしたアクセサリーも作れない。アクセサリーは後付けだから、(ベース車を)買ってくれた人じゃないと着けられない or 購入リストに上がらないとか(笑)」

これに関して日産のグローバルデザイン本部で新型Zのチーフデザイナーを務めた入江慎一郎氏に訊いてみた。

「デザイン自体は日産のデザインセンターでやっています。ただ、今回はあくまで参考出品ということで、この形で出すというわけではありません。お客様の反応を見て・・・という感じですね」とか。

ちなみに、このオレンジのボディカラーはかつてのZ432R(写真参照)と同じか?と訊いたところ、
「限りなく同じカラーに近いものを選びました。ブレーキのキャリパーもプロトスペック同様に同色にしました」という。
プロトの時に海外でも不評を買った大口径のフロントグリルに対してのスタディ的なものかと推測するが、2022年1月14日にこの画像が世界に流れると、即座に海外から多くの賞賛の声が寄せられた。それについてはまた、改めてお届けしよう。(文:FANBOOK編集部 森田浩一郎)

わずか50台前後という生産台数の少なさから、「幻のZ」と呼ばれるZ432R。レーシング仕様のために432をベースに約80kgの軽量化が図られ、ボンネットはFRP、サイドウインドウやリアガラスはアクリルに変更されている。写真はナンバー付きで現存する貴重な1台。サイドのデカールは、オーナー氏がレプリカを制作し装着したというが、今回のカスタマイズはピンストライブの上下が異なる。なお、チンスポイラーは欧州の純正仕様でウレタン製を装着している。

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