地元の老舗醤油店が作ったオリジナルのタレを使った焼肉重
さて、千葉東金道路のほぼ真ん中にある野呂PA(下り)で人気を集めているのは、「にんにく醤」(648円)です。これは千葉の山武市富田で1804年に創業した「大高醤油」が製造する、野呂PAのオリジナル商品です。なんと創業から200年以上という老舗に野呂PAのためだけに作ってもらったという逸品。大高醤油をベースに、にんにくとショウガをたっぷりと使ったタレです。焼肉やステーキなど、肉を使った炒め物との相性が抜群とか。2022年1~2月は、おみやげとしてもナンバー1の売り上げを誇っているそうです。
そんなオリジナルの「にんにく醤」の味を、PAで楽しんでもらおうと生まれたのが「豚焼肉重」(950円)です。聞けば、豚の薄切り肉とタマネギを「にんにく醤」で味付けして焼き、最後にゴマをかけて、紅ショウガを添えたもの。味の決め手は「にんにく醤」で、それ以上に何も加えていないという、きわめてシンプルなグルメです。
ところが、いただいてみれば「にんにく醤」のおいしさにびっくり。にんにくの香りは強めですが、甘さと塩味が、まさに良い塩梅(あんばい)でバランスしています。それでいて、タレだけでなく肉とタマネギ、そしてごはんの旨味も十分に堪能できるという絶妙さ。素材のおいしさを大きく引き出す、まさに魔法のようなタレです。
フードコートで食べられるおいしさを、自宅でも簡単に再現できるというのであれば、それは「にんにく醤」を買わない手はないということ。おみやげとして大人気だというのも納得できます。しかも、この野呂PA(下り)はプロドライバー御用達。働く人に、スタミナのつくにんにくの効いた豚の焼肉重が好かれないはずもありません。
凝った料理ではありませんが、味の決め手となるタレは手間暇かけられた老舗の味そのもの。シンプルだけどおいしい料理を味わいたい、そんな人にオススメです。(文と写真:鈴木ケンイチ)
■千葉東金道路・野呂PA(下り)
●営業時間
「フードコート」7:00~19:00
「ショッピングコーナー」7:00~19:00
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。