2021年3月26日(日本時間27日)、2022年F1第2戦サウジアラビアGPの予選が行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスがポールポジションを獲得。フェラーリが2-3番手。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは4番手だった。アルファタウリの角田裕毅はトラブルで走れずノータイムとなった。

まだまだなにが起きるかわからないシーズン序盤

フェラーリの1-2で終わった開幕戦から1週間、「トラブルに泣いたレッドブルはどう修正してくるのか」、「後れをとったメルセデスは速さを取り戻すことができるのか」、注目された第2戦予選は衝撃的な結果となった。

超高速のジェッダ市街地コースで行われた予選はQ1のニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)のクラッシュで幕を開け、そのQ1ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が姿を消すという信じ難い出来事が起きた。ハミルトンはセクター1でのマシンバランスに苦しみタイムロス、大きなアクシデントがないのに16番手にとどまりQ1で敗退することになった。

また、アルファタウリの角田裕毅はマシンに燃料システム系のトラブルでタイムを出せないままQ1セッションを終了。決勝レースは最後尾からスタートすることになった。

そしてQ2ではミック・シューマッハー(ハース)がコンクリートウォールに激しくクラッシュ。ジョージ・ラッセル(メルセデス)は辛くもこのQ2をクリアすることに成功した。

波乱はQ3でも続く。最後のアタックでシャルル・ルクレールとカルロス・サインツが好タイムをマーク、フェラーリのフロントロウ独占かと思われたが、ペレスがそのタイムを更新して自身初のポールポジションを獲得したのだ。

フェルスタッペンは最後のアタックが不発に終わり4番手。フェルスタッペンがチームメイトに負けたのも大きなニュースだろう。それだけペレスの最終アタックが素晴らしかったということだ。

画像: 第2戦サウジアラビアGP予選でトップタイムをマークしたレッドブルのセルジオ・ペレス。

第2戦サウジアラビアGP予選でトップタイムをマークしたレッドブルのセルジオ・ペレス。

F1グランプリ参戦215戦目で自身初となるポールポジションを獲得したペレスは「このコースで完璧なラップを得るためにはすべてのリスクを負わなければなりませんが、今日は最高のラップを達成することができました。どちらかといえばレースペースに重点を置いていたので、予選ではフェラーリが優位に立っていると感じました。フェラーリは速く、明日のレースでは良いスタートが必要で、そこからレースをコントロールしようと思います。長いレースですが、再びトップに立つことができると確信しています」とコメント。

画像: 自身初のF1ポールポジションを獲したペレス(左)。ルクレール(右)のタイムを0.025秒上回った。

自身初のF1ポールポジションを獲したペレス(左)。ルクレール(右)のタイムを0.025秒上回った。

これに対して、4番グリッドから決勝スタートすることになったフェルスタッペンは「Q3ではグリップがなくどこでもスライドする状態で、速いコーナーでプッシュすることができませんでした。 もちろん、4番手には満足していません。何が起こったのかを分析し、明日のために戦う準備を進めていきます。今日、チェコ(ペレス)が素晴らしい仕事をしました」と語っている。

画像: まさかの予選4番手に終わったフェルスタッペン。決勝でどんな走りを見せるか。

まさかの予選4番手に終わったフェルスタッペン。決勝でどんな走りを見せるか。

また、タイヤを供給するピレリは、決勝レースに向けて「50ラップの決勝レースでは、理論上ハードとミディアムを使った1ストップ戦略が最速となりますが、劣化が大きい場合は最終スティントでソフトを履く2ストップも有効なオプションとなるでしょう。また、予選でも見られたように、赤旗、セーフティカーなどの可能性が高く、戦略を混乱させる可能性もあります。したがって、理論的に最適な戦略計算をふまえながら、レースの状況に適応する必要があります」と分析している。

画像: ピレリが公表した第2戦サウジアラビアGP予選のデータ。

ピレリが公表した第2戦サウジアラビアGP予選のデータ。

レッドブルとフェラーリの戦いはどうなるのか、メルセデスは決勝レースでどこまで追い上げることができるのか。2022年第2戦サウジアラビアGP決勝は日本時間3月28日2時(現地27日20時)に開始される。

2022年F1第2戦サウジアラビアGP予選 結果

1位 11 S.ペレス(レッドブル) 1:28.200
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:28.225
3位 55 C.サインツ(フェラーリ) 1:28.402
4位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 1:28.461
5位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)1:29.068
6位 63 G.ラッセル(メルセデス) 1:29.104
7位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー) 1:29.147
8位 77 V.ボッタス(アルファロメオ・フェラーリ) 1:29.183
9位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル) 1:29.254
10位 20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ) 1:29.588
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16位 44 L.ハミルトン(メルセデス)
20位 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル)

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