終盤の逆転劇でフェルスタッペン快勝
ポールポシジョンから首位を快走していたセルジオ・ペレスは、トップ集団の中でいち早く行った1回目のタイヤ交換直後に出たセーフティカーによって不運にも4番手まで後退。優勝争いは2戦続けてルクレールとフェルスタッペンの一騎討ちとなった。
クライマックスはまたもレース終盤にやってきた。残り10周を切るまでなかなかフェラーリのDRS圏内に入れなかったフェルスタッペンが一気にペースを上げてアタックを開始。開幕戦と同様の抜きつ抜かれつの攻防の末、残り3周で完全に前に出るとそのままポジションを守り切ってフィニッシュに飛び込んだ。
開幕戦無得点のリベンジを見事に果たした王者は「タフだったけど、いいレースだった。ストレートスピードが速かったのがよかったね。最後のオーバーテイクは簡単じゃなかったけど、うまくいった」と笑顔を弾けさせた。
一方惜敗したルクレールは「全力は尽くした」とサバサバした表情。ルクレールはバトルの最中にファステストラップも記録し、ポイントリーダーの座を守っている。
開幕戦無得点に終わったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2戦目で今季初優勝。表彰台で笑顔を弾けさせた。
トラブル続出の公道ナイトレース
高速の公道サーキット、しかもナイトレースという特殊なコンディションで開催されるサウジアラビアGPは、スタートから各車にトラブルが相次いだ。
まず、スタート前のレコノサンスラップでアルファタウリの角田裕毅がストップ。レース出走できずに終わってしまう。さらにはレース中盤に激闘を続けていた中団勢でフェルナンド・アロンソ（アルピーヌ・ルノー）とバルテリ・ボッタス（アルファロメオ・フェラーリ）、ダニエル・リカルド（マクラーレン・メルセデス）が次々とマシンを止める波乱。新規定F1の難しい1面が露わになった一戦となった。
予選16番手に終わったメルセデスのルイス・ハミルトンはなんとか10位完走している。
サウジアラビアGPが行われたジェッダ市街地サーキット。超高速の公道ナイトレースはスリリングでスペクタクルな展開となった。
次戦第3戦オーストラリアGPは、1週あけて、2022年4月8日、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで開幕する。
2022年F1第2戦サウジアラビアGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン（レッドブル）50周
2位 16 C.ルクレール（フェラーリ）＋0.549s
3位 55 C.サインツ（フェラーリ）＋8.097s
4位 11 S.ペレス（レッドブル）＋10.800s
5位 63 G.ラッセル（メルセデス）＋32.732s
6位 31 E.オコン（アルピーヌ・ルノー）＋56.017s
7位 4 L.ノリス（マクラーレン・メルセデス）＋56.017s
8位 10 P.ガスリー（アルファタウリ・レッドブル）＋62.946s
9位 20 K.マグヌッセン（ハース・フェラーリ）＋64.308s
10位 44 L.ハミルトン（メルセデス）＋73.948s
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出走せず 22 角田裕毅（アルファタウリ・レッドブル）
ファステストラップ：16 C.ルクレール（フェラーリ）1:31.634
2022年F1ドライバーズランキング（第2戦終了時）
1位 C.ルクレール（フェラーリ）45
2位 C.サインツ（フェラーリ）33
3位 M.フェルスタッペン（レッドブル）25
4位 G.ラッセル（メルセデス）22
5位 L.ハミルトン（メルセデス）16
6位 E.オコン（アルピーヌ・ルノー）14
7位 S.ペレス（レッドブル）12
7位 K.マグヌッセン（ハース・フェラーリ）12
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11位 角田裕毅（アルファタウリ・レッドブル）4
11位 P.ガスリー （アルファタウリ・レッドブル）4
2022年コンストラクターズランキング（第2戦終了時）
1位 フェラーリ 78
2位 メルセデス 38
3位 レッドブル 37
4位 アルピーヌ・ルノー 16
5位 ハース・フェラーリ12
6位 アルファロメオ・フェラーリ9
7位 アルファタウリ・レッドブル 8
