2022年5月29日、スーパーGT第3戦が鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは7号車Studie BMW M4がポールトゥウィンで快勝した。2位に5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号、3位にランキングトップの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rが入った。

7号車が一度も首位を譲らず見事なポールトゥウィン

予選で速さを見せたのは、前戦富士で優勝した10号車TANAX GAINER GT-R。ルーキーの大草りきがデビュー3戦目でポールポジション獲得と思われたが、最低地上高不足でタイム抹消となってしまった。

その結果、繰り上がりでポールポジションを獲得した7号車Studie BMW M4が、決勝スタートを決めて、レースをリードして行く。

画像: 繰り上がりでのポールポジションとはいえ、スタートから安定したラップを刻み、一度も首位を譲ることなく優勝した7号車Studie BMW M4。

繰り上がりでのポールポジションとはいえ、スタートから安定したラップを刻み、一度も首位を譲ることなく優勝した7号車Studie BMW M4。

20周目、トップの7号車がピットインし、後輪のタイヤ2本のみの交換でトップのままコースに復帰。4周前にタイヤ無交換という作戦に出ていた5号車マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号に迫られるが、ここはなんとか抑えることに成功する。

レースは、その後、荒れた展開になっていく。25周目、ピットストップを遅らせ、見た目上トップを走っていた88号車weibo Primez ランボルギーニ GT3がGT500クラスのマシンと接触。33周目には11号車GAINER TANAX GT-Rの左リヤタイヤが外れ、コースサイドにマシンがストップ。これで再びFCYが導入されたが、FCY導入中の36周目、GT500のマシンがヘアピンの進入で244号車HACHI-ICHI GR Supra GTに追突するアクシデントが発生し、FCYからSC(セーフティーカー)に切り替えられることになる。

そんな中、レース再開直前の40周目に2番手の52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTがシケインでオーバーラン。これで5号車が2位に浮上したが、5号車はタイヤ無交換でチェッカーまで順位をキープすることで精一杯という状況だった。

終盤のSC導入でリードが見えた7号車だったが、これで楽な展開となり、トップを守り切った。2位には酷暑の中タイヤ無交換作戦を決めた5号車、3位には66kgのウエイトを積んでいた56号車が入った。

なお、予選でタイム抹消となった10号車TANAX GAINER GT-Rは、決勝レースで猛烈な追い上げを見せたが、29周目に50号車Arnage MC86と接触。このアクシデントによりドライブスルーペナルティが課せられるなど空回り、15位に終わった。

画像: 7号車が一度も首位を譲らず見事なポールトゥウィン

次戦スーパーGT第4戦は静岡県の富士スピードウェイで、8月6日〜7日に開催される。(写真:井上雅行)

2022 スーパーGT Round3 たかのこホテル SUZUKA GT 300km GT300クラス決勝結果

1位 7 Studie BMW M4(荒 聖治/近藤 翼)49周
2位 5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)+9.612s
3位 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)+9.883s
4位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)+15.104s
5位 88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)+22.516s
6位 34 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)+1周
7位 96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)+1周
8位 30 apr GR86 GT(永井宏明/織戸 学)+1周
9位 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)+1周
10位 55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)+1周
ファステストラップ:2'00.677 87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3/坂口夏月

2022 スーパーGT GT300クラス ドライバーズランキング(第3戦終了時)

1位 56 リアライズ 日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/J・P・デ・オリベイラ)33
2位 Studie BMW M4(荒 聖治/近藤 翼)21
3位 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)15
4位 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)15
5位 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)15
6位 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)12.5

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