田中帽子店のラフィアハット「ポーロ」
いまや、北海道以外の日本中が梅雨真っ盛りのシーズン。こんな時期でも最高気温は30度を超える真夏日もあるし、梅雨が明ければ35度を超える猛暑日も予想される。そんな暑い夏が、今年ももうすぐやって来る・・・。
革ベルトのアクセントがオシャレな、中折れのラフィアハット「ポーロ」。
そんな季節を少しでも涼しげに過ごせる逸品が、今回紹介する田中帽子店のラフィアハット「ポーロ」だ。一見、オシャレなストロー（麦わら）ハットに見えるが、素材が違う。マダガスカル原産の「ラフィア椰子」の葉を加工した天然素材の繊維から作られる紐を編んだ素材で、この帽子は作られている。
使うほど手に馴染み、肌触りもやさしくなっていく。麦わらよりも柔らかいのがラフィアの特性。しかも、とても軽く、風通しがいいので蒸れない。裏には汗止めもしっかりと縫いつけてあるから、快適にかぶることができる。
カジュアルでオシャレな中折れタイプのデザインで、ナチュラルカラーに濃色（ブラウン or ブラック）のベルトがアクセントとなっている。じつはこのベルト、スナップを外してクルッとたたんだ帽子に巻きつけ、スナップを留めれば帽子をコンパクトに持ち歩くことができる優れものだ。
折りたたんでベルトで留めれば、カバンにも入るコンパクトなサイズに。ただし、たたんだまま長時間放置すると型崩れするので注意！
被ることが誇らしく思える、繊細で美しい仕上がり。
この帽子を手がける田中帽子店は、創業が明治13年という、日本で数少ない、麦わら帽子を中心とした天然素材の帽子工場だ。工場は埼玉県の春日部市にある。他社の製品との違いは、ラフィアを細編みにして帽子を作っているので、職人さんが2〜3日をかけて丁寧に仕上げていくこと。その繊細で美しい仕上がりはもちろん、かぶり心地感も抜群だ。
街歩きはもちろん、クールビズのビジネスカジュアル スタイルにも似合いそう。ゴルフをはじめ、アウトドア レジャーなどでも使って欲しい、ラフィアハット。「父の日」のプレゼントには間に合わないかもしれないけれど、この夏をオシャレかつ快適に過ごしたいのなら、このラフィアハットは要注目のアイテムだ。
「ポーロ」を正面から見たところ。街歩きでもアウトドアでも似合う、シンプルなスタイルがいい。
■仕様「ポーロ」
●カラー：ナチュラル
●サイズ
頭まわり：M（58cm）、L（60cm）
本体サイズ：前後約31cm×左右約29cm×高さ約12cm
ツバの長さ：前4.5cm／後5cm
※手作りなので、多少の個体差がある。サイズは目安なことを、予め了承されたい。
●重さ：110グラム
●素材
本体：天然草（ラフィア細編み）、グログランリボン：レーヨン、汗止め：ポリエステル、その他：ポリエチレンほか
●その他の仕様：サイズ調整テープ付き（約−1.5cmまで）、折りたたみ可能
●価格：1万1000円（税込）
ベルトの色はブラウンの他に写真のブラックも設定されている。
■ブランド紹介「田中帽子店」
古くから麦の集散地として知られる埼玉県春日部市では、麦わらを漂白して平たく潰し、編み上げた「麦わら真田」の生産が農家の副業だった。田中帽子店は明治13年頃から農家を営む傍ら、副業として麦を編み込んで組紐状にした「真田」を作り始め、明治30年ごろから本格的に帽子をつくり始めた。1世紀以上の歳月を経た今でも古き良き伝統の技を守り、かつ現代のニーズを取り入れた製品を作り出す田中帽子店は、今や「日本の麦わら帽子といえば田中帽子」と言わしめるほどの日本屈指の老舗帽子メーカーとなっている。
